「良い会社とは何か」という基本的な問いに対して、様々な角度から考えます。具体的には、消費者・従業員・投資家・取引先・行政・地域社会などのステイクホルダーと企業が関わりあうところで生じる多様な課題をどう解決できるのか、持続可能な企業社会を構築するという広い視野に立ち、理論的・実践的に検討していきます。

地道でまじめなゼミです。学生の特権は、生活を守るための収入を心配することなく、ただただ悩み続けたり失敗したりすることができるところにあると思っています。「他者からの承認」に追われることなく、「自分の感性」を磨くことができます。何もない、先が見えない状況で、自己責任でビジョン（目標）を設定し、どのように価値あるものを創りあげていくのか、試行錯誤を繰り返してもらいます。卒業する時になっても明確な答えは出ていないかもしれません。個人的にはその経験こそ重要だと考えています。

ゼミの質は学生皆さんの努力次第で大きく変わります。どんなことに対しても「何かを吸収してやろう」という姿勢をもち、受け身ではなく自主的にゼミを創りあげるという自覚をもって臨んで下さい。ゼミ生が自ら考え自主的に行うことに対しては、担当教員として最大限のサポートをします。また、これからビジネスの世界へ飛び込んでいく学生が多いと思いますので、現場で培ってきた私の経験やノウハウなども惜しまず提供するつもりでいます。