カリキュラム
国際社会の発展と平和に寄与できる
グローバル人材へ
有機的につながる科目群
「グローバル人材」の養成に必要な素養は、国際関係学の専門知識・理論だけでなく、修得した専門知識・理論の有効性を、世界の現場での実践を通しての検証や、国際関係の諸問題について他者と協働して解決策を模索する学習と有機的に連携することで、修得することができると考えています。
さらに、情報収集する場合や他者との対話においても、英語が事実上の国際共通語(リンガ・フランカ)として使用されているため、国際社会で起きている事象を理解するには、英語を中心とした言語的コミュニケーション力の強化も不可欠となります。

国際関係学部の「専門教育科目」は4つの科目体系で編成しています
- 国際関係学の専門知識・理論を修得するための科目
入門科目国際関係入門(政治・経済・共生の各領域)
展開科目平和構築論・国際ビジネス論・国際社会と環境・ヨーロッパ論など - 基幹科目国際関係を英語で理解し、他者との意見交換や専門分野に対応しうる英語力を修得するための科目
・English for Academic Purposes
・English for Professional Purposes
・Theory of Knowledge
・Issues in International Relations - 演習科目アクティブ・ラーニング型教育により、少人数で主体的にテーマ学修に取り組む科目
・基礎演習
・発展演習
・研究演習
・インディペンデント・リサーチ - 実践科目国際関係理論の有効性を世界の現場での実践を通して検証するための科目
・海外フィールド・リサーチ
・国際キャリア開発リサーチ
入門科目
国際関係における基礎的な知識を修得

国際関係における政治、経済、共生の諸領域の基礎的な知識を修得し、各領域の学びの概要を知ることで自分自身の問題意識と卒業後の進路を意識しながら2年次からのコース選択に役立てることを目的とした1年次配当の「必修科目」です。
春 | 国際関係入門(政治領域) |
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国際関係入門(経済領域) | |
秋 | 国際関係入門(共生領域) |
国際関係入門(フィールド調査法とデータ活用) |
展開科目
国際関係分野の専門知識と理論を学ぶ
国際社会で生じるあらゆる問題に関する情報を収集し、それらを分析し、説得力のある見解を示し、妥当な解決策を提起するための専門的知見を身に付けることを目的とします。広範多岐にわたる国際関係学を体系的かつ横断的に学修するため、政治・経済・共生分野の専門知識を体系的に履修できる3つのコースごとに編成されています。
展開科目は2・3年次配当の「選択必修科目」で「コース科目」と「地域研究科目」から構成されています。
コース科目
政治・経済・共生分野の専門知識を体系的に履修できる3つのコースを設け、それぞれのコースには基軸となる科目と各コースに関わる具体的な問題や理論を扱う専門度の高い科目を配置しています。
地域研究科目
「コース科目」と相互補完的な位置づけとなる科目です。世界の各地域に焦点をあて、その地域の政治・経済・社会・歴史を多面的にとらえ、地域の多様性や地域間の関係性を学ぶことで、各コースの理論的な内容の科目をより深く理解することが可能となる科目が多くあります。
基幹科目
国際関係を英語で専門的に学び、考えるための英語力を修得
2年次からのコース選択にあたって、国際関係学の専門的な学びに必要となる英語力を養うと共に、国際関係学の主な理論的な枠組みや概念について英語で学び、国際関係学という学問分野に関する理解を深めることを目的とします。
英語力のレベルによってクラス分けされ、授業はアクティブ・ラーニング型で行う少人数授業です。
English for Academic/Professional PurposesⅠ~Ⅳ
English for Academic Purposesのクラスでは、社会学、心理学、経済学など社会科学の研究結果に基づいた知見を学びながら、最新の情報を収集し、説明・議論しつつ論点を整理するなど大学で必要となるアカデミックスキルを習得します。授業では、社会や文化、経済など様々なトピックに関して議論しながら、ロジカルな議論の組み立て方を学びます。English for Professional Purposesでは、国際的なマーケティングや経済情勢、ワーキングスタイルなどに関する英語記事をベースにした教科書に沿って、ビジネスの基礎的な知識を学びます。同時に社会人として必要となる分かりやすいプレゼンスキルや構築的なディベートの方法などを習得します。
1年次配当 | |
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春 | English for Academic Purposes Ⅰ |
English for Professional Purposes Ⅰ | |
秋 | English for Academic Purposes Ⅱ |
English for Professional Purposes Ⅱ |
2年次配当 | |
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春 | English for Academic Purposes Ⅲ |
English for Professional Purposes Ⅲ | |
秋 | English for Academic Purposes Ⅳ |
English for Professional Purposes Ⅳ |
Theory of KnowledgeⅠ~Ⅳ/Issues in International RelationsⅠ・Ⅱ
Theory of Knowledgeは欧米で大学の基礎教育に必ず組み入れられている授業で、「人は何をどのように・どの程度確実に知っていると言えるのか」といった哲学的な問いを中心に学術的な学びの基礎を作り上げます。哲学や社会学などの理論と結びつけながら客観的な視点で物事を分析するための基礎力をつけます。Issues in International Relationsは、国際関係学部での学びの集大成と言えるクラスです。国家間関係、紛争、国際協力など国際関係の中心となる議題について、理論的な枠組みを確認しつつ議論を進めます。その過程で自ら課題を見つけリサーチし、解決策を提案・発信する力をつけます。
1年次配当 | |
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春 | Theory of Knowledge Ⅰ |
秋 | Theory of Knowledge Ⅱ |
2年次配当 | |
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春 | Theory of Knowledge Ⅲ |
秋 | Theory of Knowledge Ⅳ |
3年次配当 | |
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春 | Issues in International Relations Ⅰ |
秋 | Issues in International Relations Ⅱ |
演習科目
専門知識を深め、情報を分析し解決力を身に付ける
少人数のプレゼンテーションや議論を中心としたアクティブ・ラーニング型授業を通じて、国際関係学の専門知識を深め、問題解決に向けて論理的・体系的な思考を用いて情報を分析し、他者と協働しつつ多様な視点から解決策をまとめ、発信する能力を身につけることを目的とします。
基礎演習
国際関係学の学びに必要なアカデミック・スキルを学ぶ1年次配当の「必修科目」です。
発展演習
国際関係理論を学び国際関係の多様なテーマを通じて議論を深める2年次配当の「必修科目」です。
研究演習
1・2年次の学修に基づき、特定の研究テーマについて深く掘り下げていく3・4年次配当の「選択必修科目」です。
インディペンデント・リサーチ(選択)

課題を発見し、解決策を発信する能力を養成するために、学生自らが個別の課題を設定し、教員の指導のもとで主体的に学修を行う3・4年次配当の「選択科目」です。様々な体験を教員の指導の下で学術的に捉えなおし、事後的な調査・研究を行って学問的なテーマに昇華させ論文化します。「研究演習Ⅰ~Ⅳ」が学内での学びの延長線上の中で、共通する問題や関心を持った他の受講生と共に集団的に行われるものであるのに対し、当該科目は、学外での個人的な経験を、学内での調査・研究により検証し、その成果をレポート論文等としてまとめます。
学習の具体的な内容は、例えば、
- 国内外での自主的なボランティア活動や教育・福祉・災害救援・難民支援等の社会的活動を行った者がその経験をもとにテーマを設定する
- 在学留学から帰国した者が、滞在中の学業以外の経験をもとにテーマを設定する
- 海外でのワーキングホリデーやインターンシップ等の活動を行った者が、その経験をもとにテーマを設定する
等、多様な内容を想定しています。
実践科目
海外体験により課題解決能力、情報発信能力を育む
得したスキルと知識を海外研修先で試み、体験・調査することにより、課題解決能力、情報発信能力、他者との協働をするために必要な調整能力を育むことを目的とします。
海外フィールド・リサーチ
社会学的な調査・研究スキルを身につけるための事前・事後に行う講義と、研修先ごとに設定されたリサーチテーマに合わせて、講義と実習の2つの形式により実施される1年次の「必修科目」です。リサーチの対象となる地域や団体・組織についての事前の情報収集や収集した情報分析の方法、インタビューやアンケート調査などの現地での社会調査の手法、事後的な情報・資料の統計的分析、レポートとしてのまとめ方、成果発信としてのプレゼンテーションの仕方など、一連の社会学的な調査・研究スキルを身につけます。
国際キャリア開発リサーチ

「海外フィールド・リサーチ」を修得した者が、さらに専門性を高めるために、国際的な活動を行う国内外の公共機関の事務所や民間企業の協力を得て問題解決型研究に取り組み、社会人に求められる自主性、問題解決能力、他者との協働をするために必要な調整能力などの形成を図ることを目的とする科目です。