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生成AIと上手く付き合っていくには
何が必要ですか?

ChatGPTを筆頭に、現代社会で大きな存在感を放つ生成AI。上手く活用していく上で、これからの私たちには何が必要とされるのでしょうか。

AIの能力・限界の理解と、出力の正否を
判断できる確かな知識と教養が必須。

例えば、現在のChatGPTは簡単なプログラムコードなら瞬時に出力できますが、指示者の意図した通りに動作するかまでは保証しません。AIは膨大な情報を処理しますが、AIによる提案を適切に検証・評価し活用するには、出力内容を検証できるだけの確かな知識を身に付けておくべきであり、それはプログラミングに限らず全分野に共通して言えることです。

生成AIは仕事や創作活動をサポートする、便利なツールとしての役割が期待されています。その一方で、情報漏洩や著作権侵害などの問題が指摘されることも多々あります。しかしそれは、使い手の倫理観に基づいた正しい使い方によって回避できることであり、リテラシーを備えていれば、AIそのものを過度に恐れたり、遠ざけたりする必要はありません。

これからも生成AIの進化はさらに加速し、開発者や技術者、心得のある人だけが生成AIを使いこなせれば良いというものではなくなっていくでしょう。社会のさまざまな問題に関心を持ち、それらに複眼的にアプローチできる、確かな知識と幅広い教養を修得する。

生成AIをはじめとした最先端技術に対する認識をアップデートしていく。その積み重ねが、生成AIとの上手な付き合い方、AIの活用者としての責任感につながり、より価値のある結果をうみだすことができるのです。

情報理工学部 情報理工学科
宮森 恒 教授

専門分野:マルチメディアデータ工学、マルチモーダルAI

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