平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

数学系科目改革の実現とプログラミング系科目改革のフォロー

(2)目的

本学部学生は数学を苦手とする者が多い傾向があるが、これを改善し、数学とプログラミングの両方の能力を磨いていけるようにする。また初年次教育の側面を含めてプログラミング系科目の再編を行い、昨年度(第1年次について)初めて実施した新カリキュラムの教育効果を検討し、今年が初の実施となる2年次の教育効果を最大化する。

(3)期待する効果

現在、既に数学系科目再編に向けて、複数の教員による検討が進められており、そこでは現在の「理学部数理科学科教員の兼任担当と非常勤教員による(いわば「他人」任せの)」教育から、本学部専任教員による(自前の)教育への移行を予定している。そうした環境のなかで、科目の教育内容と学習方法を我々の学部の学生がより興味を持って習得できるものに調整していきたい。これによって、ソフトウェアや人工知能などの分野と数学との密接な関係を学生に説明して理解させ、数学とプログラミングの両方の能力を磨いていけるような支援が可能となることが期待される。
昨年度から実施しているプログラミング系科目改革は初年次教育の側面を持ち、プログラミングを題材に、すべての専門科目に共通して必要となる基礎的な修学姿勢を身につけることを一方の目的としている。しかし昨年度は40名ほどの落第(単位認定不可)者を生んだ。大学生活の早期に「不十分な理解では落第する」経験をさせることも、設定された目的の一つではあるとはいえ、今後のフォロー(継続的な観察・支援)をしていくことで、彼らを含めた全体の修学姿勢がより高まっていくことが期待される。

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