学科概要(京都文化学科)
京都を通じて日本文化を再発見し、世界へ新たな価値を発信する
京都文化学科では、世界的視座から地域社会・地域文化に貢献する人材の育成をめざし、「京都文化コース」「京都文化英語コミュニケーションコース」の2コースを設置。日本文化の核となる京都文化の探究とともに、英語での海外発信をめざします。京都を舞台にしたフィールドワークによる体験型演習を充実させ、京都文化の特質というべき「地域性」と「国際性」を理解するグローカルな視点を身に付け、地域社会・地域文化の発展に主体的に取り組む人材の育成をめざします。
京都文化コース
卓越した日本文化研究の地・京都で、最先端の実践的な専門教育や地の利を活かしたフィールドワークによる体験型演習を行い、高度な専門力と幅広い教養、豊かな感性を育みます。
京都文化英語コミュニケーションコース
京都文化・日本文化を深く理解し、その魅力を英語で発信できる力を養います。原則として全員に英語圏の大学への長期留学を課し、英語でのコミュニケーション能力を養成します。
日本文化を再発見し、世界に価値を伝える

舞妓さんへの取材や、お香の工場見学
京都文化を自分の肌で学ぶ
多くの伝統が息づく京都の町で学びを深めていけることに魅力を感じ、京都文化学科を選びました。1年次から舞妓さんに取材をしたり、お香の工場見学をしたりと、肌で京都の文化を感じる貴重な体験をすることができました。今は抹茶をテーマに掲げ、研究を進めています。京都で有名な抹茶スイーツ店を訪ね、抹茶それぞれの味の特徴などを取材。「一見さんお断り」といった、学生ではなかなか入れないようなお店にも伺うことができ、抹茶挽きも体験しました。このように京都文化学科では、1年次から本物の文化に触れて、幅広く京都文化を理解することも、ひとつのテーマを深く追究することもできます。私も入学してからの2年間で、知識が深まっただけでなく、自分の視野が広がり、人生もより豊かになりました。みなさんにも、自分の興味をどんどん掘り下げて、新しい視点が生まれる楽しさを味わってほしいと思います。
京都文化学科2年次
林 彩乃さん
※掲載内容は取材当時のものです。
主な専門教育科目
京都文化論
京都文化の特徴って何?そんな疑問に答えるために、その特徴を「ファジー」「未完の美」「精神性の追究」「持続する知恵」の4つのキーワードをもとに西洋文化と比較しながらわかりやすく解説する京都文化の入門科目です。
おもてなし文化論
洗練された京都のおもてなしは、日本でも最も高いレベルにあります。「相手への気配り」の精神にみちたおもてなしの真髄を、第一線で活躍する老舗旅館、料理屋の女将、ホテル業界の方々をゲスト講師に招いて学びます。
京の食文化論
会席料理に代表される洗練された京料理は、無形文化遺産に登録された和食の代表格です。四季の新鮮な食材とその持ち味の尊重など和食の魅力を、京の料理人をゲスト講師に招いてわかりやすく学びます。
卒業論文テーマ
- 平安時代の捨て子と平安京の性質
- 源氏物語における罪
- 足利義満の北山殿を復元する
- 天台声明の変遷と伝統音楽としての声明
- 近世の京都観光について
- 小京都と金沢—類似性と金沢らしさ—
- 明智光秀と福知山
など