育成をめざす人材像

人間の生体機能を取り込んだ新しいコンピュータの開発者へ。

BMI(ブレーン・マシーン・インターフェース)という言葉をご存じですか? これは脳とコンピュータを直結して、考えるだけでモノを動かしたりするシステムのことです。海外では交通事故で下半身麻痺になった人が自分の意思だけで車椅子を動かすといった実験が行われており、すでに一定の成果を上げています。まだまだ問題は数多くありますが、すでに人間とコンピュータの共存関係はここまで進んでいるのです。本学科がめざすのも、人間の生体機能をコンピュータと融合した使いやすく快適なIT環境の創造です。私は目の錯覚すなわち「錯視」などをテーマに研究しており、それも人間の生体機能をコンピュータに取り込むことが狙いです。より快適な自動車、お風呂、寝室、リビングの創造など、こうした技術の応用の可能性はきわめて多様であり、本学科からの進路は無限に広がっていると言っても過言ではないでしょう。人間の暮らしを見つめ、生体の機能とコンピュータについて学び、これからのライフスタイルやビジネスに革新的なアイデアをもたらすような人材に育ってくれることを期待しています。
コンピュータ理工学部
伊藤 浩之教授
脳における情報処理の実験的および数理的研究に取り組んでいる。学生に夢を見ることの大切さを説く情熱派。
眼の錯覚を引き起こす図形に関する専門書や資料。
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