【文化学部】インド総領事との対話を通して異国文化に触れる

2023.08.24

文化学部で、在大阪・神戸インド総領事のニキレーシュ・ギリ氏を招いた対話の会が開催されました。本イベントは、インドに関心のある学生が総領事と直接対話ができる貴重な機会となりました。対話の会では、ギリ氏からインドの文化や社会について紹介後、学生からの質問に答えていただきました。

(学生ライター 文化学部4年次 松田 こころ)

ギリ氏はインド東部のオリッサ州出身です。日本に滞在して2年目で、総領事として2021年から日本とインドの交流を盛んにするための活動に従事しておられます。
対話の会でギリ氏は初めに「日本に滞在している2年間は私にとっても家族にとっても思い出深い」と日本について話してくださいました。
また、文化について「お互いの文化を知るために、本を読むことも重要であるが、長期でも短期でも留学をして学生同士で交流することが大切である。日本、インドの文化交流の豊さに驚かされている」とおっしゃっていました。
インドの留学については、「200万人以上のインドの学生が国外で学んでいるが、そのうち日本で学んでいるのは2,500人であり、少ない。日本の学生と交流を深めて、双方の留学を盛んにしていきたい」とのことです。
インドの社会についても「どのような視点から見ても素晴らしい国である。コロナ禍を例にとると、ワクチンを輸入することなく投与でき、自国民に投与しつつ他の国にも投与できた」と話してくださいました。

対話の会の様子
学生がギリ氏に質問する様子
次に、学生からギリ氏への質疑応答では、一つ一つの質問にギリ氏が丁寧に答えてくださり、時間いっぱいまで質問を受け付けていただきました。
以下、学生からの質問とギリ氏の回答の一部を紹介します。

Q、日本を選んだ理由と日本に来てから印象が変わったことは何ですか?

日本を選んだ理由は、日本の良い評判を聞いて実際に生活したいと思ったからです。
日本とインドでは生活様式や社会の仕組みが異なっていますが、より深く知るにつれてインドと日本は似ているのではないかと感じるようになりました。これから留学へ行く人には、オープンマインドでかつ深い視野を持って行動してほしいです。

Q、インドに行って価値観が変わったと言う人の話をよく聞きますが、インドの何がそうさせると思いますか?

まず、インドに限らず、海外へ行くことはみなさん自身が大きく変わることにつながります。その中でも、インドの文化や社会、自然、それぞれにおいてインドほどの多様性を持つ国は他にはないと思います。



参加した学生からは「インドと日本のつながりを知ることができた他、インドという国の魅力と今抱えている問題の両方を知ることができた」「生活様式は違っているにも関わらず、似ている価値観が存在するということは面白い」、「多様な民族・宗教から構成されるインドの魅力を改めて理解することができた」というように日本とは大きく異なるインドの背景を新鮮に感じた声が多くありました。
学生からの質問では、多く学生が手を挙げて日本語や英語で質問をしており、活気のあるイベントとなりました。また、ギリ氏からは京都産業大学へ100冊以上の図書と素敵な絵画を寄贈していただきました。

最近日本でもインド映画が流行っているということもあり、明るいダンスや歌のイメージが強かった私ですが、この対話の会を通して日本との共通点があることに気づくことができました。夏休み中にインドへ行く学生もこのイベントに参加していましたが、このイベントをきっかけに、インドへの興味関心がより高まったのではないかと思います。

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