【文化学部】カナダ留学での学びを共有 ~留学振り返り発表会~

2023.06.26

文化学部の専門教育科目「留学フォローアップ」(担当:小川 知恵准教授)は、在学留学プログラム「文化学部海外異文化研修※」に参加した学生を対象に、帰国後の継続的な語学学習および留学中に得た学びを深めることを目的として開講されています。今回は、2022年9月~12月に同研修に参加した学生が自分たちで作成した留学マニュアルやビデオを用いて、当時の生活について発表し、振り返りを行いました。当日は、2023年9月~12月に同研修に参加予定の学生と参加を検討している1年次生も参加し、発表を聴講しました。

(学生ライター 文化学部4年次 市原 美季)

学生が作成した留学マニュアルの表紙
学生が作成した留学マニュアルの中身

※文化学部海外異文化研修
毎年秋学期(9月~12月)に実施される文化学部独自の在学留学プログラムです。文化学部以外の学生も参加可能で、2016年度からスタート。留学先は、カナダ・トンプソンリバーズ大学とタイ・チェンマイ大学の2大学から選択します。現地では語学(英語)を学ぶだけではなく、参加学生それぞれに関心のある分野での「フィールドワーク」が組み込まれているのが特長です。
2022年度はコロナ禍の影響で留学先がカナダのみとなりました。

学生たちは5つのグループに分かれ、それぞれが作成した留学マニュアルを説明し、留学を通して得た学びや気付きについて英語で発表しました。

1つ目のグループは、留学する際の持ち物について紹介しました。持って行くべきものでは、寒い冬を乗り切る暖かい肌着や使い慣れている常備薬、日本食などが挙げられました。特にパックご飯や味噌汁といった日本食は、ホストファミリーとシェアするなど異文化交流のきっかけにもなったそうです。一方持って行かなくてもよいものでは、タオルや水筒、スノーブーツなどが紹介されました。ホストファミリーの家にあるものや現地で安く購入できるものは、無理に用意する必要はないそうです。帰国時にはお土産などで荷物が増えるため、出発時の荷物は最小限に抑えるべきだと語りました。

学校行事の様子をまとめた動画を上映

2つ目のグループは、現地での大学生活を紹介しました。通っていた大学では、「言語学習」「文化交流」など複数のクラスが開講されています。ハロウィーンやクリスマスにはイベントが開催され、他国の留学生とも交流できたことが紹介されました。イベントに参加した時の様子をまとめたビデオの上映もあり、当時の様子を撮影した写真が画面に映し出されると、学生たちは懐かしそうに留学生活を振り返っているようでした。

ホームステイ先でのルールを紹介

3つ目のグループのテーマは、ホストファミリーとの生活で気を付けるべきことでした。自分の意見をはっきりと伝え、分からないことは質問すること。そして、ホストファミリーの生活スタイルを受け入れることが大切だと語りました。長時間シャワーを使わないことや夜中に大きな音を立てないことなど、家庭ごとのルールもあったそうです。

カナダでの自由時間の過ごし方を発表

4つ目のグループは、現地で参加したイベントやプライベートでの体験を紹介しました。授業がない週末には自然の中でのアクティビティを体験したり、ホストファミリーや友人とカナダの街でショッピングや食事を楽しんだそうです。留学中はもちろん勉学に励みますが、自由な時間もたくさんあるので、日本では経験できないことに挑戦してほしいと、留学を控える学生に対してアドバイスがありました。

最後のグループは、フィールドワークについて紹介しました。「文化学部海外異文化研修」では、フィールドワークに挑戦できることが魅力の1つです。カナダでは10月と11月に毎週2日間、現地の人々と働きながら英語を学ぶフィールドワークがあります。行き先は高齢者施設やフードバンクなどから自分の興味・関心に合わせて選ぶことができ、中にはラジオパーソナリティーを経験した学生もいることが紹介されました。海外でのフィールドワークの経験が、自身の語学力やコミュニケーション能力の向上につながったと語りました。

フィールドワークでの経験を発表
授業を担当する小川 知恵准教授

帰国した学生たちが後輩学生に向けて何度も「Don’t be afraid!(恐れないで!)」と口にしていたことが印象的でした。これから留学へ行く学生は不安もたくさんあると思いますが、慣れない環境でも生活を楽しむという気持ちを忘れずに留学生活を送ってほしいです。

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