京都文化学科「おもてなし文化論」で武者小路千家家元夫人 千 和加子氏が講義

2016.11.08

京都文化学科では、各界におけるもてなしの具体例、その精神を解明するほか、第一線で活躍する方々をゲスト講師として招き、生きた教訓を学ぶ専門教育科目「おもてなし文化論」(担当:吉澤 健吉 文化学部教授)を秋学期に開講しています。
茶道の魅力をわかりやすく講義される千 和加子氏
11月8日(火)の授業では、茶道 武者小路千家(むしゃこうじせんけ)14代家元夫人の千 和加子(せん・わかこ)氏をゲスト講師にお招きしました。
武者小路千家は、表千家、裏千家と併せて、三千家と言われる茶道流派の一つ。
千氏は茶事を裏方として支えながら、着物や懐石料理、和菓子などに関する著作を数多く発表し活躍されています。
講義では「茶道のおもてなしの心」について、相手を思いやる細やかな気配りを大切にし、日常にも活かせるおもてなしする心を身につけることの大切さを、わかりやすくお話しされました。
京都の武者小路通に面していることから武者小路千家と言われる所以や、家元には椅子とテーブルが置かれた板の間の起風軒があり、外国の方をもてなす工夫がなされ、その場のようすを気遣う、相手を思いやる細やかな気配りが感じられました。
また、着物について、平安時代から多色と多色の組み合わせを行い、季節により重ねる色の組み合わせを変え季節感をだすなど、わかりやすく解説されました。
最後に、持ち運べるよう袋に入れた茶箱(抹茶々碗、棗、茶杓、茶巾など)を紹介され、そのお道具を使ってお抹茶を点てられました。行く先々に応じて好きなセットを組んで気軽にお茶を楽しむことができるとのこと。また、本日お話ししたことが今後のおもてなしのヒントの一つにでもなればとの言葉で授業を締めくくりました。
おもてなしの心について熱心に聞き入る学生たち
懐石料理の由来についても解説された
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