先輩の学び(現代社会学科)

先輩の学び

本質を見極める力をつけたい。

昔からテレビが大好き。いつかテレビに関わる仕事がしたいと思い、進学したのがこの現代社会学部でした。
実際に入ってみると、これまでニュースキャスターを務めた先生方が実際に教壇に立たれていて。リアルなメディアの現場の話を聞くだけでも面白い。高校の頃にイメージした通りの学びの場が広がっていました。
一方で興味を広げていくような授業も多く、例えば家族社会学という分野では「サザエさんに登場するタマは磯野家の家族に含まれるか?」といった議論も。
一見するとほのぼのとしたテーマですが、実は学生それぞれの意見に耳を傾けると社会学、法学、経済学の面から「家族を成立される概念とは何か?」という本質に迫る議論になったり、メディアが写し取る社会の成り立ちについても関心が湧く授業でした。
もちろんメディア社会学の学びも面白くて。例えばテレビ、新聞、SNSなど各種メディアの特性を考える授業では「災害時にはどんなメディアが活躍するのか」というテーマで議論を深めます。
そこではテレビは全国一斉に臨場感のある情報が伝えられても、細かな地域ごと報道は行えない。SNSは即時性があるけれど手間がかかる、地元に密着したケーブルテレビはどうかなど、メディアの特性を生かす使い方があることにも気づきました。
こうした現代社会学科の多彩な学びの中で、共通して感じるのは「本質を見極める力」の大切さです。そして将来、メディア業界で働くために必要不可欠な視点をこうした多彩な学びの中で着実に身に付けられている実感もあります。

現代社会学科 2年次
岡田 菜優さん

※掲載内容は取材当時のものです。

地域社会学コース

先輩の学び

大好きな地元を盛り上げる。

私の地元は、福井県の北部に位置する永平寺町という小さな町です。将来はそこに暮らす人のために仕事がしたいと「地域社会学コース」を選択しました。このコースはその名の通り、地域と社会の関わりを学ぶイメージ。たとえば国内外の町おこしの事例を調べたり、実際に地域の現場に足を運んだりする科目もあります。

特に印象的だったのは、ある授業で地域の活性化には「交流人口」「定住人口」「関係人口」という、3つの指標があると知ったこと。具体的には、京都の睦寄町には住民が4人しかいない集落があるのですが、そこが存続しているのは、集落を訪れる「関係人口」が多いからという話でした。つまり「定住」はしなくても、その地域に「関わる」人が増えれば、町は活性化していくのです。

そのほか、かつてラーメンで町おこしをしていた地域が、その土地の花や水の美しさをPRしたことで、訪れる人に多様さが生まれにぎわいを取り戻したという事例も。それまで私は「町おこし=定住人口を増やすこと」という視点しかありませんでした。でもそこで暮らす方々の在り方を丁寧に掘り下げていくと、地域や人を豊かにするためのアプローチは1つではないことに気づきます。

地域社会の問題は、町の活性化や高齢化対策など、目的ややるべきことが非常に明確。それゆえ、社会学の学びを実践に移す機会も多く、成長するチャンスを得やすい分野です。地元に愛着がある人や、公務員を志望するような人にとって、理論と実践の両方を深く学べる最適なコースではないでしょうか。

現代社会学科 2年次
鰐渕 奈美さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

「地域のために」 という思いを明確にできる。

「地域のために働きたい」。そんな僕の目標に最適な学びが、このコースにありました。地元は京丹波町という山里。高校時代に高齢化や財政難などの課題を知り、地元に貢献できる力を付けたいと考えていたのです。
1年次は、町の人口流出からメディアの在り方まで、座学で現代社会の基礎を網羅。そうすると、2年次で専門の学びが始まった時、一気に学びの輪郭がくっきりしてきました。「地域行政論」で、京都市が街並みをどう維持しているかを知ったり、「社会調査方法論」では地域活動でのインタビュー手法を学んだり。「地域貢献」という目標に向かって学ぶべきこと、必要な事柄がどんどん具体化して目の前に広がっていく。
最先端の観光政策を知れたり、実際に体験できたりするのも、京都の街ならではの利点。こうして修得した学びを、いつか地元で生かしたいです。

現代社会学科 2年次
畠中 源樹さん

※掲載内容は取材当時のものです。

人間社会学コース

先輩の学び

「集団と個人」の問題にフォーカスし
人の心を観察する目が養われた。

地域活性化からジェンダー問題まで、幅広く学べる社会学に関心があり、現代社会学科への進学を決めました。社会学の基礎を学習するうちに「社会では集団と個人のどちらが主体となることが多いのか」という問題に興味を持ち、人間社会学コースを選びました。
現代社会と宗教について学ぶ授業では、宗教組織が地域社会にどう関わっているのかを学修し、その際に起こるさまざまな意見の食い違いや対立についても理解を深めました。集団が抱える問題の背景に目を向けると、個人の行動原理が根深く関係しています。授業を受けるなかで、私は社会を形成する人の心を意識し、観察するようになりました。
観察眼が養われたと実感したのは、ゼミを通して、本学とNTT西日本による産官学連携プロジェクト「さんしんこうげい」展覧会に参加した時です。私たちが担当した刺繍の伝統工芸「京繍(きょうぬい)」の展示では伝統工芸士の思いが伝わるよう、人となりや作業風景にフォーカスした展示を企画し、好評を得ました。このコースで学んで人や物事への洞察力を身に付けたからこそ、他者の心を捉える展示が実現したのだと自負しています。
人の心を観察すれば、私たちの身近にある社会問題も少しのアイデアで解消されるかもしれません。今後も人への関心をますます高め、人間社会学の観点から問題解決の糸口を探りたいと考えます。

現代社会学科 3年次
渡邊 志織さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

「恋愛」から社会が見える。

このコースは、社会を構成する人間そのものを読み解くコースです。いわば、「人間の営み全て」が学びの対象。たとえば、「家族」を通して社会を見ることも可能ですし、「教育」を通して人格形成を研究することもできます。幅広く学びの対象が広がっていくのが魅力です。

たとえば自分は「恋愛」から社会を読み解く研究に関心があります。実は恋愛のスタイルは、社会情勢の影響を大きく受けていて、国や時代によって変化してきました。中世のヨーロッパであれば騎士道愛や宮廷愛といわれる恋愛劇があり、それらが広まった背景は、当時の社会情勢を知る手掛かりにもなります。

そのほか、人間社会学コースの学生全員が受ける科目では「心理学」や「教育学」、そして「人格形成はどのように行われているか」といった人格形成の分野も面白いと思います。社会学はもともと幅広い分野を扱う学問ですが、このコースでは特に幅広く、また既存の分野をかけ合わせた新しいテーマまで学べるのが魅力です。

自分は大学に入ったときから、将来はLGBTなどマイノリティーの方々、生きづらさを感じる方々のためになる研究や仕事ができたらと考えていました。暮らしや生き方が多様な現代社会だからこそ、さまざまな分野に人の悩みを救う手掛かりがある。今は広く社会を読み解く学びのなかで、人に寄り添う力を手に入れたいと思っています。

現代社会学科 2年次
釜屋 飛鳥さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

さまざまな分野がつながる学びで
世界が無限に広がっていく。

新しい知識との出合いにキリがない。心理学から社会構造、家族関係まで学びの領域の広さがこのコースの魅力だと思います。私は以前から興味のあったジェンダーや心理学をしっかりと学びたくてこのコースを選びました。
そんな関心のあるテーマ以外にも、毎日の授業では「こんなことがあるの!」と驚くことが多くて。例えばいじめの問題を掘り下げていくと、当事者を取り巻く環境の影響が大きいということを知ったり、「倫理学概論」という授業で出合った「学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)」という孔子の言葉の奥深さに感銘を受けたり。次々と好奇心が刺激されるこのコースでは、さまざまな分野がつながる社会学の面白さを味わえると思います。

現代社会学科 2年次
松野 栞さん

※掲載内容は取材当時のものです。

メディア社会学コース

先輩の学び

広告は“人の気持ち”を映し出す。

中学生の頃から興味のあった広告の世界。現在は念願が叶い、メディア社会学コースで広告の役割や事例を中心に学んでいます。
特にSNSなどを分析すると、現代では「斬新な発想」よりも「正直さ」「誠実さ」など、広告で重視される要素が変わってきているのを感じます。よく「広告は社会を映す鏡」といわれますが、こうした事例をひもとくと“現代に生きる人の気持ち”まで見えるような気がしてワクワクします。

現代社会学科 2年次
藤井 香乃さん

※掲載内容は取材当時のものです。

先輩の学び

メディア革命時代に このコースで学ぶ意味。

高校時代に夢中になったSNS。身近なメディアを自分事として学びたくて、このコースを選びました。元アナウンサーである脇浜紀子教授の「メディア産業論」では、さまざまなメディアを発信者の視点で探る他、テレビ局などのメディアに関わる方が登壇したりすることも。昔は新聞やテレビのように専門知識のある人だけが発信していたのが、今はTwitterなどのSNSを使えば誰でも発信者になれる時代です。 授業を通じ、SNSは情報の拡散性が高く、間違った情報でも不特定多数の人に広まってしまう可能性が大きいことを学び、メディアの特性に合わせた活用法を考えるようになりました。目指すのは、メディアのスペシャリスト。SNSの運営や企業の広報・宣伝の道に進めるように、これからも学びを深めていきたいと思います。

現代社会学科 2年次
堀尾 咲月さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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