岡本 あかねさん(メキシコ/グアナファト大学)

ほんと、近い将来にもう一度ぜひメキシコに、
グアナファトに行きたいと思っています。

2003年3月より10ヶ月間、メキシコグアナファト州にあるグアナファト大学に留学していました。 グアナファト市は、メキシコシティーからバスで5時間ほどのところに位置する、小高い丘に四方を囲まれた小さな町です。かつては銀山で栄え、街全体が世界遺産として登録されているので、年中多くの国々から観光客が訪れます。私が通っていたグアナファト大学は街の中心部にあり、まるでお城のような堂々とした造りです。(といっても、言語クラスは別建物になるのですが・・・) 春・秋のセメスター制で、夏季の集中コースもありました。スペイン語文法・会話、メキシコ文学、メキシコの歴史といった授業が開かれています。生徒の国籍は様々ですが、多いのはやはり、アメリカ人、韓国人でした。なかには言語クラスの授業と平行して、大学の授業をとったり、聴講したり、朝からジムに通っている子もいました。グアナファト大学には日本語学科があり、大学の手続きなど分からないことは相談にのってもらえるので、私もとても助かりました(しかも日本語クラスのお手伝いが出来るので、日本語教師養成コースの方にもおすすめです)。メキシコにはたくさんの観光名所があり、しかも交通費も安いので、たくさん旅行できると思います。学生割引もあるので、とにかく訪ねてみることです(例えば休暇中には学生はバス料金が半額になります)。あと、グアナファトでは年に一度、国際セルバンテス祭が開かれ、メキシコ中の人たちがやってきて国内外の文化交流を楽しみます。街中でイベントが催され、日本からも劇団などがやって来ていました。ただ、酔っ払いも続出し、この時期には安全で有名なグアナファトも危険な街に姿を変えます(実際、牢屋は毎晩、道で眠ってしまった人やらでいっぱいになるとか…)。メキシコ料理は食べる価値があります。家庭の味はもちろん、屋台のタコスにトルタ、ケサディージャ、週末に出る市場での朝ごはん、とにかく安くておいしいですよ(わたしの一押しはSOPA AZTECAです)。帰る頃にはチレなしの料理が味気なく感じるようになっているかも。

・・・まだまだ書き足りないのですが、あとはぜひグアナファトに行って自分の目で確かめてください。わたしにとってメキシコでの10ヶ月は本当にあっという間でした。 12月だというのに蒸し暑いチアパスで何十箇所も蚊に刺されたり、タバスコでりんご味のバナナを食べたり、ワカサギのフライを食べたり、何時間もバスに揺られてモナルカ蝶を見に行ったり、メキシコ人の演じる蝶々夫人に涙したり…だれから聞いたんだか、「留学では言葉以上のものを得られるよ」との言葉どおり、本当にたくさんの経験が出来ました。グアナファトをたつ日、友達との別れに泣き出してしまったとき、バスの運転手さんが「これが最後の別れじゃないんだから泣き止みなさい」と慰めてくれました。ほんと、近い将来にもう一度ぜひメキシコに、グアナファトに行きたいと思っています。

QUE VAYANSE A GUANAJUATO!

 外国語学部 言語学科 スペイン語専修 岡本 あかね

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