総合生命科学部 バイオフォーラム2016開催(3月14日)

最先端の生命科学研究に触れてみませんか

岡島 徹也 教授 (名古屋大学大学院医学系研究科)

「Notch 受容体の上皮成長因子ドメインを修飾する特異的O-結合型糖鎖」

糖鎖修飾は、タンパク質の翻訳後修飾の中でも古典的でかつ普遍的なものである。糖鎖は、主として細胞表⾯や細胞外基質に豊富に存在し、細胞環境や細胞間相互作用に重要な役割を果たしている。糖鎖修飾の変化は多様なタンパク質機能に影響を及ぼすため、細胞機能や生体反応を統合的に調整するものと考えられているが、近年、特定のタンパク質機能制御にも関与することが明らかになりつつある。こうした新たな糖鎖の生理機能の発現には、一般的な糖鎖修飾とは異なる特殊な糖修飾が関与している。こうした新しい糖鎖構造は量的に稀であり、その生理機能の解析は遅れていた。しかしながら、糖鎖配列の解読と生合成に関わる酵素の同定が徐々に進むにつれて、新しい糖鎖の機能が解明されつつある。重要なことに、これらの新型糖鎖は生体機能に重要なタンパク質を特異的に修飾し、その機能を制御することが明らかになってきた。本講演では、私達が長年、研究に関わって来た上皮成長因子(EGF)様ドメインを修飾するO-型糖鎖修飾についてNotch受容体における役割を中心に概説する。
日時 2016年3月14日(月) 16:00~17:00(15:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎
主催 京都産業大学 総合生命科学部
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