総合生命科学部 バイオフォーラム2015開催(1月29日)
2016.01.22
最先端の生命科学研究に触れてみませんか
野田 岳志 教授(京都大学ウイルス研究所)
「インフルエンザウイルスのゲノム転写機構」
インフルエンザウイルスのゲノムRNA(vRNA)は、ウイルス核タンパク質NPやウイルスRNAポリメラーゼ複合体(PB2, PB1, PA)とともに、らせん状のribonucleoprotein complex(RNP複合体)を形成する。RNP複合体はvRNAの転写装置として機能し、mRNAの合成を担う。これまでの生化学的解析ならびに分子生物学的解析から、ポリメラーゼ複合体の各構成因子(PB2, PB1, PA)が有する機能が明らかにされてきた。また、X線結晶構造解析により、ポリメラーゼ複合体の分子構造が決定されている。したがって、転写に置けるポリメラーゼ複合体の機能や構造は明らかにされつつあるが、一方で、転写におけるRNP複合体の機能や構造に関しては全くわかっていない。
我々はこれまでに、in vitro transcription assayと高速原子間力顕微鏡法ならびにクライオ電子顕微鏡法を組み合わせ、RNP複合体や合成された転写産物の微細構造解析を行ってきた。本講演では、我々がこれまでに得ている最新の知見を紹介し、インフルエンザウイルスの転写機構について議論したい。
我々はこれまでに、in vitro transcription assayと高速原子間力顕微鏡法ならびにクライオ電子顕微鏡法を組み合わせ、RNP複合体や合成された転写産物の微細構造解析を行ってきた。本講演では、我々がこれまでに得ている最新の知見を紹介し、インフルエンザウイルスの転写機構について議論したい。
日時 | 2016年1月29日(金) 16:00~17:00(15:45開場) |
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場所 | 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室 |
交通 | ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。 交通アクセス |
備考 | 事前申込不要・入場無料・一般の方の参加歓迎 |
主催 | 京都産業大学 総合生命科学部 |