中村 暢宏

NAKAMURA NOBUHIRO
生命科学部 先端生命科学科 教授
学位
薬学士、薬学修士、博士(医学)
専門分野
細胞生物学・生化学・分子生物学・発生生物学

研究テーマ

ゴルジ体の構造・機能調節の分子機構(細胞生物学)

高校生に向けた研究内容の紹介

動物細胞の細胞内オルガネラ、特にゴルジ体の構造や機能、その変化が、細胞増殖・分化・発生・組織形成にどのような役割を果たしているかを、分子生物学、細胞生物学、生化学、発生生物学の手法で探索しています。医学・薬学に波及するような画期的な発見を目指しています。現在は特にゴルジ体で働くタンパク質の量を調節する分子機構を探っています。

ゼミナール/研究室のテーマ

臓器形成・がんの増殖・運動における ゴルジ体の役割の解明

ゴルジ体は平たい袋が積み重なった不思議な形の細胞小 器官です。近年明らかになりつつあるゴルジ体の形や配置 を決めるしくみを理解し、操ることで細胞の極性や運動方 向・増殖を制御し、臓器不全やがんの治療に役立てることを 目指して研究を進めています。

ゼミ/卒業研究の紹介

特別研究では個別の研究テーマを決めて、研究テーマに関連する最新の論文を講読し、研究テーマの理解を深めるとともに研究テーマに沿った実験を行います。また、週一回のセミナーでは、研究に関連した論文の輪読と、研究の進捗状況の発表を行います。4年の秋学期には研究のまとめを行い、卒業研究発表会に備えます。研究を通じて「知る喜び」を実感するとともに問題発見解決能力を磨きます。

プロフィール

1964年京都生まれ。京都大学・薬学部、同大学大学院・薬学研究科、同医学研究科卒。3年半のロンドン留学を経て、1997年より九州大学助手、1999年より金沢大学助教授、2007年より同准教授。2010年より現職。趣味は家庭菜園とサイクリング、ウクレレ演奏など。

高校生へのメッセージ

微生物や植物、アメーバから我々ヒトに至るまで、全ての生物は細胞からできています。細胞生物学は、この生物の基本単位である細胞に注目して生命活動を理解しようとする学問分野です。細胞の分裂と増殖、運動の仕組み、細胞の機能や形の違いが生じる仕組み、また、細胞が集合して多細胞の生物を作る仕組みにはまだまだ謎が沢山あります。このような謎の解明に共に挑戦してくれる若い仲間が沢山きてくださるのを楽しみにしています。