高橋 純一

TAKAHASHI JUNICHI
生命科学部 先端生命科学科 准教授
学位
博士(農学)
専門分野
分子生態学、養蜂学

研究テーマ

進化生態学、保全生物学、養蜂学

高校生に向けた研究内容の紹介

専門分野は、ミツバチ、マルハナバチ、スズメバチなどの社会性昆虫の進化、離島に生息する絶滅危惧動物の保全に関する研究をしています。またミツバチは飼養技術、受粉利用、ハチミツの機能解析などの養蜂学的研究も進めています。

人類と深い関わりを持つミツバチ 保全活動のため、全国各地を飛び回る

一般的に「ミツバチ」というと、ハチミツを連想する人が多いと思います。そのミツバチが世界各地で減少していることをご存じでしょうか。古来、農作業や人の営みにも深い関わりがあったミツバチ。特にその仲間であるマルハナバチは、トマトの受粉にも使われており、国内のトマト農家には特に必要とされるものです。私はミツバチやマルハナバチの保全、さらに産業との関わりをテーマに研究をしています。
ハチミツの分析や品質の評価に加え、最近では、発酵ハチミツの開発にも取り組んでいます。昔はハチミツを発酵させて漢方薬のようにして食べていたのですが、もう一度、おいしい発酵ハチミツを作るために、日々研究しています。
ハチを求めて、北海道から沖縄、東南アジアに行くこともあり、学生には全国各地一緒に来てもらったり、ミツバチの世話をお願いすることもあります。貴重なハチミツの国内サンプルはほぼ研究室にそろっていますので、ハチミツが好きな学生にもぜひ来てほしいですね。

研究室に保管されているハチミツのサンプル。

ゼミナール/研究室のテーマ

遺伝子情報をもとに 刺さないミツバチをつくる

ミツバチは、野生から農作物までさまざまな植物の授粉を しています。そのため農業でも欠かすことのできない有用な 生物資源です。このミツバチを安全に利用するため、行動を 制御している遺伝子を解析し、DNA育種法により刺さない ミツバチ品種の開発を行っています。

ゼミ/卒業研究の紹介

私の研究室では、「Study Nature, Not Books」を教育方針としています。座学の勉強や研究室内での実験だけでなく、フィールドでも積極的に活動できるように、学外で実習も行っています。また、環境保護や科学教育に関するイベントにも積極的に研究室単位で参加しています。

プロフィール

生き物や自然が好きな子どもで、雑木林で昆虫採集や川で魚釣りなど自然の中で遊んでいました。趣味は、歴史物の漫画、アニメ、ゲーム、読書です。休日は、動物園、水族館、植物園に良く行きます。まとまった休みが取れた時は、秘境と呼ばれるような場所に旅行に行くことです。

高校生へのメッセージ

生物や自然に興味のある好奇心旺盛な皆さんの入学を待っています。大学生活の4年間は、自己のパーソナリティを確立する重要な時期なので、様々なことにチャレンジして熱中できる何かを京都産業大学で見つけてください。