大和 隆介

YAMATO RYUSUKE
外国語学部 英語学科 教授
学位
修士(言語学)インディアナ大学
専門分野
英語教育学、第二言語習得における個人差要因

研究テーマ

言語習得に関する個人差要因(動機づけ・学習ストラテジー等)

高校生に向けた研究内容の紹介

これまで言語学習における個人差要因を研究してきました。研究初期においては、認知学習理論に基づく言語学習ストラテジーの働きを明らかにした上で自律性を育てる言語指導の開発を目指しました。近年は、こうした研究をさらに発展させ、2023年に出版した単著『言語学習における学習ストラテジーと動機づけ(全298頁)』では、言語が持つ本質的な意味と機能を理論的に整理した上で、「学習ストラテジー」「動機づけ」「メタ認知」に関わる研究を報告し、学習者の主体的キャリア形成を促す言語指導のあり方を考察しています。

ゼミナール/研究室のテーマ

「良い生徒・良い先生・良い授業・良い学校」について考える

ゼミ/卒業研究の紹介

「学びの達人」をテーマとするこの演習では、言語学習における優れた学習者や優れた教員がどのような特徴を持っているのかを調査することを想定しています。但し、調査の対象はゼミ生が希望すれば言語学習にとどまらず、その他の分野であってもかまいません。「達人」と呼ばれる人たちに、分野を超えた共通の特徴や分野固有の特徴があるかどうかを調査・研究することは学術的な価値があるからです。

プロフィール

石川県出身で地元の高校を「4年」かけて卒業し上智大学英文学科に入学しました。体格は大きくありませんが、市の相撲大会で個人戦のチャンピオンになったこともありました。大学卒業後、東京都の公立中学と石川県の星稜高校に通算15年間勤務し、その在職中、1991~92年にアメリカの大学で日本語講師をしながら大学院で言語学を学びました。振り返って見ると、これまで小学生からお年寄りまで様々な人に英語を教えてきました。

高校生へのメッセージ

日本では「沈黙は金」という言葉が有りますが、グローバルスタンダードでは「沈黙は存在していないのと同じ」です。朝から晩までおしゃべりする必要はないですが、必要なとき自分の意見をしっかり言えるように豊かな教養と表現力を身につけましょう。そして、自分の能力に限界を設けず、やれば何でもできるという気持ちで、興味を感じるものに真剣に取り組んでください。そのガムシャラな努力から必ず「目指す自分」「理想の自分」が見えてくるはずです。