
研究テーマ
アジアのシェイクスピア受容と上演 ―大和と沖縄を出発点としてー
伝統の継承と革新のための異文化交流と通訳・翻訳
伝統の継承と革新のための異文化交流と通訳・翻訳
高校生に向けた研究内容の紹介
演劇劇研究と通訳・翻訳研究は「異文化理解」という点で交差しています。私は英国発の演劇であるシェイクスピア作品は、異文化交流を分析するための触媒であると考えて研究を進めています。英語圏はもちろん、沖縄、中国、韓国などの伝統演劇や大衆文化に取り入れられたシェイクスピアの翻案舞台、映画や米国大統領のスピーチの中に取り入れられたセリフなども分析しながら、混迷する世界とのつながりを持ちたいと考えています。
ゼミナール/研究室のテーマ
Cross-Cultural Communication through Drama
ゼミ/卒業研究の紹介
鈴木雅恵ゼミでは、講師の過去の経験を活かし、幅広い演劇の鑑賞、外国人留学生との演劇ワークショップ、英語による京都案内、字幕翻訳を含む、演劇関係の翻訳などを学びます。ゼミ生は、「異文化コミュニケーション」をテーマに、好きな題材で発表してもらいます。ゼミ生の進路は、大学院進学、英語講師、空港勤務、公務員、大学職員、ホテル・旅館勤務、俳優、歌手など、さまざまです。
プロフィール
京都での高校時代に英語劇としてエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を脚本化し、演出・出演も兼ねたのが現在の研究に入るきっかけです。大学時代はシェイクスピアの原語上演とESSのスピーチ部門をかけもちしていました。その後、映画配給会社での勤務を経て、翻訳や、イベント・インタビューの通訳、外国人客の京都案内を中心とする通訳案内業に携わり、最後に大学教員になりました。ここ20年余りは能楽や沖縄演劇も勉強中です。
高校生へのメッセージ
コロナ禍では、行動が制限され、オンラインによるコミュニケ―ションが模索されましたが、ようやく、学生らしい活動ができるようになってきましたね。京都の大学では伝統と新しいことの両方を学べます。人に迷惑をかけないのであれば、まず、何でもやってみましょう。好きなことが将来の仕事に結びつき、それが社会のためになることが一番だと思います。言語と文化は切り離すことができない、ということだけは覚えておきましょう。