髙橋 眞理

TAKAHASHI MARI
外国語学部 英語学科 教授
学位
博士(言語学)
専門分野
言語学、普遍文法理論、日・英語比較

研究テーマ

動詞句省略に関する日・英語比較研究

高校生に向けた研究内容の紹介

英語には、文脈に一度現れた動詞句の音形を省略する「動詞句省略」という現象があります。(“Can you[speak English]?” “Yes, I can speak English.”)どうして発音されていないのにその部分の意味がわかるのか。どのような条件が整えばこのような省略をすることが許されるのか。また、日本語にも同じ省略現象があるのか。すべての自然言語が共通して持つ特性、文構造と意味解釈・発音の関係を探るため、この研究課題に取り組んでいます。

ゼミナール/研究室のテーマ

談話の中の構文と表現:日・英語比較

ゼミ/卒業研究の紹介

「研究演習」では、対話・談話の中での英語の使われ方に焦点をあて、基本的に同じ意味を伝える複数の構文・表現の中からその場面・談話文脈に最も適切なものを選ぶために考慮すべきポイント、伝えたいことを最も効果的に伝えるために使われる様々な「テクニック」についての理解を深めるため、映画・テレビドラマや実際の対話場面の分析を行っています。

プロフィール

12歳から2年間、アメリカで過ごしました。両親が校長先生にたのんでくれ、最初の1年間は小学校に通い、午前中は1年生のクラス、午後は6年生のクラスで過ごすという珍しい体験をしました。まわりの会話は全くわからず、ただ黙って座っているという数か月を過ごした後、「あれ、今この人が言ったことがわかる」と気づいた瞬間の不思議な気持をまだ覚えています。2年目は中学校に通い、帰国時には「きれいな英語を話す」と言われるようになっていました。「私の脳の中で何が起こったのか」が知りたくて、言語学者になってしまいました。

高校生へのメッセージ

私は大学入学時にはまだ、自分が本当に何をしたいのか、何ができるのかわかってはいませんでした。授業、読書、クラブ活動、家庭教師のアルバイト、JALT(全国語学教育学会)の会合やワークショップへの参加、そして卒業論文の執筆を通じて、徐々に言語学へと導かれて行きました。みなさんもどうかよく学び、よく遊び、いろんなことにチャレンジして、自分の進むべき道をみつけてください。