瀧口 いずみ

TAKIGUCHI IZUMI
外国語学部 英語学科 准教授
学位
博士(言語学)
専門分野
音声学・音韻論、第二言語習得

研究テーマ

第二言語の音声知覚・産出

高校生に向けた研究内容の紹介

母語の発音や聞き取りは簡単なのに、第二言語(外国語)ではうまくいかないことがよくあります。例えば、日本語母語話者が英語のLとRの区別で苦労することは有名です。また、多くの日本語学習者が、「角(かど)」vs.「華道」や「過去」vs.「括弧」の区別に困難を感じると言われています。このような困難さに母語が影響することを疑う人はいませんが、何がどのようになぜ影響するかは判明していません。この問題への答えは、外国語のより良い学び方、教え方のヒントになるはずです。

ゼミナール/研究室のテーマ

第二言語の音声知覚・産出

ゼミ/卒業研究の紹介

このゼミでは、「第二言語の音声の発音や聞き取り」について研究しています。専門書でこの分野を概観し、実際の研究論文でこれまでの研究成果や研究課題を把握します。また、各自興味のある研究テーマを設定します。テーマ設定では、自分の身の回りにある「ことばの『音』」に関わる「なんでだろう?」を探してもらいます。素朴な「なんでだろう?」からテーマを絞って研究課題を設定し、さらにそれを検証する方法を考えていくプロセスで得る力は、将来どんな職業に就いても役立つと思います。

プロフィール

静岡県出身です。静岡、愛知、アメリカ、神戸、東京での生活を経て現在京都にいます。大学で「日本語教育」、アメリカの大学院で「TESOL(英語教授法)」を学び、一度は公立中学校の教員になりました。でも、「第二言語の音声の発音や聞き取り」の不思議に惹かれて学生に戻り、今は大学で働いています。子どもの頃も大学時代も、こんな人生は想像していませんでした。人生何が起こるかわかりませんが、自分で選んだ道が正しかったと思える生き方をしていたいと思っています。

高校生へのメッセージ

好きなモノやコトはありますか?「好き」は自分を動かす一番のエネルギーです。自分の「好き」がわかったら、それで何がしたいか、そのしたいことはどうすればできるかを考えてください。どうせできないと自分に限界を作るのは、他の誰でもなく自分です。たしかに、努力してもほしいものがいつも手に入るわけではありません。でも、努力しなければ絶対に手に入りません。挑戦と努力で多くの道は切り拓くことができます。自分の「好き」のために少しでも動くことをおすすめします!