難波 和彦

NAMBA KAZUHIKO
外国語学部 英語学科 教授
学位
博士(応用言語学)
専門分野
バイリンガリズム、応用言語学、英語教育学

研究テーマ

コードスイッチング・バイリンガリズム

高校生に向けた研究内容の紹介

2つの言語を話す人=バイリンガルは、世界的に見ると多数派です。そんなバイリンガルの人たちが、話すときに、2つの言語をどのように使い分けているのか、2つの言語が混ざっているように見えるときに、実際何が起こっているのか、について研究をしています。バイリンガルの人は、物事をいろんな角度から見ることができる、というような利点もあります。日本語を話す人が、英語を学んで使うこともバイリンガルの世界への第1歩です。バイリンガルは特別な人たち、ではなく言語を学ぶ皆さんもバイリンガルの世界へ足を踏み入れてます。

ゼミナール/研究室のテーマ

Bilingualism and Bilingual Education

バイリンガリズム-2つの言語を使い分ける現象から英語教育のヒントを探る

英語と日本語を織り交ぜながら話す、バイリンガルの会話を耳にしたことはありませんか。「バイリンガリズム」とは、2言語を切り替える現象(=コードスイッチング)のしくみや、どのような状況で多く表れるのかなどを探っていく、新しい研究テーマです。実はコードスイッチングは、バイリンガルにだけ見られる現象ではありません。私たちも、外来語と日本語を組み合わせたり、敬語や方言を混ぜて話したりすることもよくあると気付けば、身近に感じられるでしょう。この研究は、使える英語がどうすれば身に付きやすくなるか、日本の英語教育における課題解決にもつながるもの。そのため、英語の教員をめざしている学生も多く、将来に活かす学びに意欲的に取り組んでいます。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは、自分の研究テーマであるバイリンガリズムとバイリンガル教育を中心に、幅広く言語に関わる現象を扱っています。国際結婚家庭での使用言語、外来語、英語を使った授業、国際学校、オノマトペ、手話、コードスイッチングなどのテーマについて、グループで調べて、グループで発表をしていきます。発表の場所は教室内にとどまらず、合宿、他大学との合同ゼミなど多彩です。

プロフィール

趣味は健康維持のための筋トレと音楽と、今1歳過ぎのワンちゃんと一緒に過ごすことです。音楽はジャズピアノを演っていて、週末にいろんな人といろんな所で演奏をしています。音楽は英語とつながりがあるので、趣味ですが、授業などにも関連してきます。昔からあるスタンダード曲中心に演奏してますが、若者の音楽では藤井風くんの曲がお気に入りです。まだ仔犬のワンちゃんと過ごす時間が、一番大切な時間です。

高校生へのメッセージ

私は、大阪の府立高校の英語教員として、社会人生活のスタートを切りました。困難校と言われ学校、英語が自分よりも話せる帰国生徒がいる学校、そして大学の英語学科と様々な学校を経験してきました。目の前にチャレンジしなければいけないことが現れた時は、何もしないという選択肢もありましたが、常にチャレンジをする方を選んできました。失敗もよくしましたが、チャレンジをして後悔したことはありません。言語の面白さに魅せられて、ここまでやってきましたが、まだまだ興味・好奇心はつきません。高校生の皆さんが「入試に必要」だからではなく、英語や言語そのものの不思議さ、面白さに興味を持って欲しいと願っています。