2016年夏の鹿児島ドイツ語合宿(インターウニ)に
参加した学生の体験記が届きました(瀨野 来華さん)

2016.12.15

今年の夏に鹿児島で開催されたドイツ語合宿(インターウニ)に参加した瀨野 来華さん(ドイツ語専攻2年次生)が、その体験をまとめてくれました。

インターウニ(ドイツ語の短期集中講座)に参加して

2年次生の夏休み、2016年9月7日~11日の4泊5日でドイツ語の合宿へ行きました。この短期間だけで語学力が飛躍的に進歩できるとは思っていませんでしたが、この期間をどのように有効に過ごすかを意識して参加しました。私の目的は、意欲向上でした。他の大学、他の地方からたくさんの人が参加するので、多くの刺激を受け、ドイツ語に対する勉学意欲がさらに高まると感じたからです。

合宿の参加者は、ほとんどが大学生でしたが、4月にドイツ語に初めて触れたばかりで、まだ知識も少ない1回生から、同回生、上回生、そしてもう孫のいる方まで、様々な年代の人が参加していました。中には帰国子女でドイツ語を流暢に話せる方や、ドイツ語ドイツ文学の専攻ではなく一般教養としてドイツ語を少し学習したのみの方もいました。

研修場所は、鹿児島の緑の豊かな湖と川のほとりにある施設です。食事はビュッフェ形式でした。すぐ近くに民族衣装を着て写真を撮ることができる施設もあり、休み時間は外で川遊びしたり、写真を撮りに行ったり、退屈することのない楽しい場所でした。

授業は午前の部、休憩、午後の部とあり、日が暮れてからはドイツに関するゲームなどをしたり、講師や補助として参加していたドイツ人の方々と話したり、一緒に何かをしたりと、楽しみながらドイツに触れる機会を持つことができました。授業は10人前後の少人数で行われました。レベルごとに分けられたクラスによって内容は変わりますが、大学で学ぶA1-A2のレベルで、理解できる内容ばかりでした。私が受けた授業の中では、日本の食べ物をドイツ語でどのように説明するのか、というものが印象に残っています。例えば、餃子をドイツ語でどのように説明するか?「皮で包まれた野菜や肉が材料のあんで、やわらかくて…」と言いたい時、どの文法を使うのか?など、知っている知識をどのように活かせば表現できるのかを考えさせられました。

最後のクラスごとの成果発表では、皆が熱心に取り組んで意見を出し合い、準備を進めるために個人の力の何を活かせるか、ドイツ語で、お互いに教えあったりして、どこまで良いものに仕上げることができるかを全員で考え抜きました。もちろん成績に関係するわけではありません。
その結果、全体で1番の出来であろうと誇れるような高いクオリティのものができあがりました。これは、この合宿にはきちんとドイツ語学習に取り組もうとする人達が集まっていたからだと思います。また、課題を成し遂げる中でクラスの団結力が高まり、仲良くなりました。最後は全員名残惜しくて、ハグして別れたくらいに。

今回の合宿に参加して自分に還元できたこととして、ドイツ語に対する意識が目標通り変わったことがありました。他大学の人と同じクラスで勉強したことは、自分にとってとても貴重な経験となりました。そして、努力の差を痛感しました。
私と同じクラスには、同学年の人がいました。違う大学でしたが、学習のスタートは同じ4月でした。しかし、習った内容をきちんと全部覚えて使えるレベルになっていた、という点で、実力は明らかに私よりもありました。私が「あれ、これ何だっけ、習ったのに忘れた…」と思っていた時、その子はきちんと理解していました。そこに驚愕しました。きちんと勉強していれば自分もできただろう、という気持ちがとても悔しかったのです。
当たり前のことですが、学んだ事柄が定着しているかどうかを今までより意識するようになりました。
また、目に見えるようなものでは、ネイティブに近い発音の仕方や、ドイツ語を学習するのにおすすめの映画や曲を教えていただきました。バイリンガルの子には、どのような勉強方法で外国語のレベルをネイティブに近いものにしたか、などを教えてもらいました。ドイツのローカルルールをドイツ人の方に教えてもらい、自分の為になる話をたくさんすることができました。

5日間の合宿とは言っても参加者全員で丸一日行動するのは実質3日間なので、勉強するだけでなく、参加者と交流することも主な目的の1つと考えて参加しましたが、このような形でドイツ語と、ドイツ語を勉強する人達と触れ合ったことはとても良い刺激になりました。
自然に囲まれたのどかな場所で、休憩時間は屋外で過ごすこともできました。
建物の中には、いろいろな国にまつわるものがありました。
合宿の補助員として参加していたドイツ人の方々
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