学部長からのメッセージ

専攻語と英語を武器とし、豊かな教養と確かな専門知識を身につけ、異文化に対する深い理解力をもった、世界に雄飛するグローバル人材を育成することが、外国語学部の教育の目的です。

外国語学部長 小林 満
外国語学部は、2014年4月から、英語学科(英語専攻、イングリッシュ・キャリア専攻)、ヨーロッパ言語学科(ドイツ語専攻、フランス語専攻、スペイン語専攻、イタリア語専攻、ロシア語専攻、メディア・コミュニケーション専攻)、アジア言語学科(中国語専攻、韓国語専攻、インドネシア語専攻、日本語・コミュニケーション専攻)、国際関係学科という、4学科・10専攻語の体制をスタートさせます。私学としては最多の10専攻語、そして国際関係学科における人文科学と社会科学の融合も相俟って、本学部における教育カリキュラムのフィールドは大きく広がりました。グローバル化の時代に相応しい教育と学びの態勢を整えたと自負しています。以下では、外国語学部ではどんな目的で、何を学ぶのか、外国語学部での学びの特色は何か、将来、どんな舞台で活躍しうるのか、についてお話したいと思います。

外国語学部が目指すもの

本学部が目指す教育の目標は、専攻する外国語及び英語の学習と共に、専攻する言語を産み出した国や地域の歴史・文化・政治経済、更に国際社会の仕組みや現状、進行しつつあるグローバリゼーションに関する理解を深め、将来、国の内外、社会の各界で、グローバルな視野をもって活躍できる人材を育てること(グローバル人材の育成)です。

外国語学部は英語で、Faculty of Foreign Studies と表されます。2013年度までは、Faculty of Foreign Languages でしたが、2014年度からLanguages が Studies に変わりました。その意図するところは、言語の習得は不可欠ですがそれだけでは、グローバル人材にはなりえない、ということを明確にするためです。すなわち、専攻語と英語の習得に加えて、豊かな教養と確かな専門的基礎知識(これらをLiberal Arts と言います)を身につけ、さらには異文化体験を通じた多元的・複眼的な思考方法を獲得する、という3点セットが外国語学部の Studies の意味するところです。

外国語学部で学ぶこと

専攻語・英語の習得

この教育目標を具体化するために、まず1,2年次に週5日、集中的に専攻語の必修科目を履修し、各専攻語の「使える」言語能力を身につけます。加えて、全ての学科の学生が世界の共通語になりつつある英語の基本的運用能力を身につけることができるように、英語を全学科の副専攻語と位置づけ、4段階の英語力ステップアップ・プログラムを提供しています。とりわけ「特別英語」は、英語の習得度と関心分野によって様々な授業を履修できるプログラムですので、積極的に活用して下さい。2014年度の入学生からは、教職の所定の科目を履修すれば、全員が英語の中高教諭の一種免許状を取得できるようになりました。

Liberal Arts の習得

一般教養科目だけでなく、専門科目の基礎を学ぶことで、知的な底力をつけます。皆さんも今後、海外の大学生とディスカッションしてみると実感することですが、世界の大学生はよく勉強し、よく知っています。海外に留学すると、皆さんは日本の代表になって答えねばならない局面にしばしば遭遇します。ところが、自分がいかに日本のことを知らないか、という事実を突き付けられて、自己嫌悪に陥る・・・。留学経験者からよく聞く話です。幅広く豊かな教養を身に付け、自分の選んだ専門分野の理解と知識を確実なものとし、論理的に自分の考えを表現できること、言葉では簡単に書けますが、実現することは一朝一夕にはできません。語学を用いて、表現すべき中身がなければ、大学生らしい会話はできない、ということを肝に銘じておいて下さい。

ゼミ(演習)

3,4年次では、これまで学んだ専門教育の知識を更に深めるために、ゼミ(ゼミナール、演習)を履修し、深い洞察力や問題解決能力を養います。これらの習得には、アクティブ・ラーニングという、参加型・双方向型の教育方法を、できる限り取り入れています。4年間の学びの集大成として、卒業論文を仕上げるゼミもあります。

外国語学部の学びの特色

留学

一方、真の国際性を養いグローバル社会で活躍するためには、こうしたキャンパスにおける学習だけでなく、海外に飛び出して専攻語が話される現地で多くの人々と交流し、「異文化のシャワー」を浴び、時には日本の常識が世界の中では通用しないことや、自分の生まれ育った故郷や日本に関する知識の貧しさに気付くことも大切です。この点、京都産業大学には国際交流センターが提供する短期・長期の多彩な留学プログラムが整っており、これまでも外国語学部の学生は毎年100名近くが世界各国へ旅立ってきました。更に2014年度以降の新入生からは、1年次終了前の春休みに、約3週間の海外実習に赴き、真の国際性とは何かを身を持って体験し、今後の更なる学びへのモチベーションを高めるための機会が全員に提供されます。短期の海外実習であれ、長期の留学であれ、在学中に海外に雄飛して下さい。

アクティブ・ラーニング

教育効果を最大限に発揮するためには、学生には受身の姿勢ではなく積極的に自ら学ぶ姿勢、アクティブ・ラーニングが求められます。大学教育が高校までの教育といちばん違っているのは、何事も「主体的」、「自主的」に取り組み、自ら問題を発見し、自ら解決策を模索するという点です。なぜなら、激動する世界は、否応なく私たちに「答えの無い問い」を突き付けてくるからです。私たちは前例のない時代に直面しているのです。従って、これからの世界に雄飛しようとする大学生には、日々の講義を真剣に受講するだけでなく、何事にも関心を持ち、必要な情報をICTを駆使して収集し、自分の頭でじっくりと考え分析し判断する姿勢や能力だけではなく、それを自分の言葉で分かりやすく他者に伝える力=コミュニケーション能力が求められます。更に外国語学部の学生には、それを外国語によって表現する力も、他学部の学生以上に求められます。こうした力が、卒業時に多くの企業が求める「就業力」にも繋がっていくわけです。

こうした外国語学部での充実した学びを通じて、4年後に「グローバル・スタンダードを備えた大学生」を送り出すのが、外国語学部の全教職員の使命であると考えています。そして、卒業を迎えるときに「京都産業大学の外国語学部で学んで良かった!」と1人でも多くの新入生のみなさんに感じていただけるように、外国語学部の教職員一同、力を合わせて努力してまいります。
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