【情報理工学部】伊藤慎一郎准教授がSDGsに資するインクルーシブな遊び場を提案する授業を京都市立深草中学校にて開催!

京都市立深草中学校の総合学習のプロジェクト型授業に情報理工学部の伊藤 慎一郎准教授が講師として参加しました。この授業では「住み続けたいまち 深草を目指してインクルーシブな遊び場をつくろう!」をテーマとし、SDGs(持続可能な開発目標)を背景に、深草を住みやすい街に変えるためのアイデアを生徒たちが考え、試作し、提案することを目指しました。

この授業には、京都産業大学情報理工学部4年次生4人と先端情報学研究科の大学院生1人が参加し、生徒たちのグループワークをファシリテーションと技術的なアドバイスで支援しました。また、本授業ではパートナーとして、障がいの有無や国籍などに関わらず子どもから大人までみんなが楽しいインクルーシブ公園の普及を目指しインクルーシブな社会に向けた活動に取り組んでいる「ミラスタ!つながる”こうえん”プロジェクト」にご協力いただきました。

授業に参加した京都産業大学情報理工学部の学生たち
「ミラスタ!つながる”こうえん”プロジェクト」の方々との公園でのフィールドリサーチ

授業スケジュールについて

生徒たちはグループに分かれ、以下のスケジュールに沿って授業を進行しました。

2023年5月24日(水): オリエンテーション
オリエンテーションとインクルーシブデザインに関するレクチャーが行われました。これにより生徒たちはプロジェクトの目的とインクルーシブデザインの基本概念を理解しました。

2023年7月5日(水): グループワーク1回目 - 公園でのフィールドリサーチ
生徒たちはグループを編成し、公園でのフィールドリサーチを通じて、現場の状況を観察し、インクルーシブな遊び場の必要性を理解しました。

2023年8月30日(水): グループワーク2回目 - アイデア発想
フィールドリサーチから得た知見を基に、生徒たちが創造的なアイデアを発想しました。

2023年9月27日(水): グループワーク3回目 - プロトタイピング・提案のまとめ
プロトタイピングの授業では、SONY社製 KOOVを用いたロボットプログラミングやレーザー加工機や感温性3Dプリンタパーツといったデジタルファブリケーション技術を活用し、アイデアをかたちにしました。

2023年10月18日(水): プレゼンテーション演習
生徒たちはグループごとにプレゼンテーションを行い、アイデアを効果的に伝える方法を学びました。

2023年11月20日(月): 各テーマの代表グループによる最終プレゼンテーション
最終プレゼンテーションでは、代表グループからプロジェクトのデザインプロセスと生徒たちが考案したインクルーシブな遊び場のアイデアが発表されました。インクルーシブ公園の専門家や京都市職員から質問が寄せられ、活発な議論が行われました。

生徒たちは、SDGsに基づく社会問題解決のアプローチを学び、持続可能な開発目標に向けて発想し行動する方法を実践しました。京都市立深草中学校のこの授業は、よりインクルーシブな社会に向けた未来への持続可能なアプローチを模索する教育の新たな可能性を示しました。

遊び場のアイデアをモールでカタチにしていく(その1)
遊び場のアイデアをモールでカタチにしていく(その2)
レゴやSONY KOOVを使ってのプロトタイピング
ロボット技術により遊び自体が移動するアイデアのプロトタイプ
落ちても痛くない「ぽよんぽよんブランコ」
握らずに安全に乗れる「インクルーシブなブランコ」
みんなで遊べる滑り台への誘導ロボット
車いすの人「と」遊べる公園

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