【現代社会学部】プロジェクト演習(ベトナム・ゼミ)龍谷大学 椿原ゼミと合同ゼミを開催

2024.03.04

現代社会学部の「プロジェクト演習」は地域社会との協働による課題解決型学習を行う演習科目です。6つのプロジェクト演習のうち、加藤 敦典准教授が担当する通称「ベトナム・ゼミ」では、夏休みに実施するベトナムでの現地調査や、秋学期の国内活動をベースに地域課題の発見と解決プロジェクトの立案を目指し活動しています。

「ベトナム・ゼミ」では、2023年12月14日(木)に龍谷大学社会学部の椿原 敦子准教授のゼミとの合同ゼミを京都産業大学で開催し、それぞれのゼミの1年間の活動成果を発表しました。

「ベトナム・ゼミ」は、2023年度の秋学期に「多文化状況を知る」をテーマにゼミ生が「エスニック雑貨班」「在日ベトナム人の食生活班」「映画班」にわかれて日本国内で実地調査やイベント企画を行いました。「エスニック雑貨班」は京都市内の民族楽器店スタッフへの取材、販売されている民族楽器の文化的背景の調査を行い、発表では楽器の実演も行いました。「在日ベトナム人の食生活班」は、日本で暮らすベトナム人が日本料理やベトナム料理をどのように受容しているか、また、日本人になじみやすいベトナム料理はどのようなものがあるかなどのテーマを、インタビュー調査やベトナム料理店の取材を通して明らかにしました。また、「映画班」ではベトナムの文化への興味をもってもらうために、ベトナム映画の上映会とベトナム・コーヒーやお菓子の紹介をセットにしたイベントを京都産業大学の学生向けに企画しました。

ベトナム・ゼミ エスニック雑貨班の発表
休憩時間には民族楽器に実際に触れてもらいました
ベトナム・ゼミ 映画班の発表
椿原ゼミは、近未来の日本社会を想像するSF作品を制作する活動を行っており、各班にわかれて成果を発表しました。共通するテーマは「2073年の日本」で、3つのグループはそれぞれ「民営化した世界」「ライフステージ別の施設の集中」「2073年の田舎と都会」というタイトルで発表を行いました。実際の将来推計人口をもとに、50年後の社会では高齢化や経済格差などがどんな形で表れているかを想像し、他国の老人コミュニティや水道民営化、医療保険制度などに着想を得て物語を作っていました。
椿原ゼミ「民営化した世界」チームの発表

加藤准教授と椿原准教授はともに文化人類学を専門としています。同じ学問分野をベースにしたゼミ活動の間の交流は、学生たちにとって非常に有意義なものとなりました。

両ゼミの交流は2018年度以来、毎年、継続しています。学問の都である京都は、多くの大学が隣接しており、その特徴を生かして複数の大学間での学生交流ができる点もまちの魅力の一つです。

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