京都産業大学法学会秋季講演会 「入管法改正と日本の入管法制の課題」 開催

2023.11.22

京都産業大学法学部の教員と学生で構成する京都産業大学法学会の秋季講演会が11月22日に開催された。
今回は、国際法が専門で、さきごろ学外研究員としての研究成果である研究書『国際人権法・庇護法研究』(信山社)を公刊された本学法学部 戸田五郎教授に「入管法改正と日本の入管法制の課題」と題しご講演いただき、法学部の学生や院生などが多数聴講した。
講演は、難民の保護との関係で日本の入管法制を論じるもので、2023年入管法改正の背景及び同改正により変わった点、変わらなかった点の紹介がなされた上で、同改正により変わった点、変わらなかった点のそれぞれについて、国際法の視点から分析したその意義と課題・問題点について指摘がなされた。最後に、2023年入管法改正は難民の保護と人権保障を含む国際法の一般原則に基づくものとなっているのだろうかと疑問を投げかけられるとともに、入管法全体の目的として人権の尊重を規定することが望ましいと結ばれた。
参加者は、戸田教授の大変わかりやすい語り口に、真剣に耳を傾けており、講演終了後には戸田教授に質問する学生の姿もあった。
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