【現代社会学部】「プロジェクト演習」(加藤ゼミ)ベトナムでの村落調査実習を再始動

2023.09.20

現代社会学部「プロジェクト演習」は地域社会との協働による課題解決型学習を行うゼミ科目です。6つのゼミのうち、加藤敦典准教授が指導する通称「ベトナム・ゼミ」では、ベトナムでの現地調査をベースに地域課題の発見と解決プロジェクトの立案を目指し活動しています。

ベトナム・ゼミでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響のもと、2020年度、21年度はオンラインでの調査や国内フィールドワークをメインに活動しました。また、 2022年度は現地の医療体制を考慮し、首都ハノイ市とその近郊で調査を実施しました。

本年度は2019年以来となる村落調査を実施することができました。4年次生2人、3年次生5人、2年次生1人(2年次生は「海外フィールドワーク入門」科目の履修生)からなるチームが8月23日から計12日間の日程でベトナムに渡航し、ハノイ市から約500キロメートル離れたハティン省の農村で調査を実施しました。

今年の調査のメイン・テーマは「再始動」です。ゼミ生たちは、 2019年に現地調査を行った先輩たちが立てた仮説「村の人々の3つの願い」(未来への保証、豊かでゆとりのある経済、夢のある仕事)を検証するために、「恋愛・結婚チーム」(恋愛・結婚習慣の変化などの調査)、「社会変化チーム」(子どもの進路、青少年教育などの調査)、「伝統文化チーム」(伝統文化の現状と外国文化の影響の調査)に分かれて調査を実施しました。

村の人へのインタビュー
儀礼の様子をスケッチ
調査にはベトナム国家大学ハノイ校人文社会科学大学の日本学科の学生たち3人が通訳兼調査パートナーとして協力してくれました。調査には同大学のグエン・フオン・トゥイ(Nguyen Phuong Thuy)先生も同行してくださいました。
ベトナム国家大学の学生さんにプログラム参加証を授与
また、現地では、子供会の行事に参加させていただくなど、いろいろな世代の人たちとも交流することができました。
子供会の行事に参加
調査の合間に子どもたちと交流
ハノイ市に戻ったあとには、ベトナム国家大学傘下の日越大学でも成果発表会を実施しました。 
日越大学での成果発表会
ベトナム・ゼミでは、今回の成果を秋学期の国内での活動につなげ、日本とベトナムの架け橋となるプロジェクトをつくりあげていく予定です。
PAGE TOP