京都産業大学ギャラリー「賀茂競馬」web展示開始のお知らせ

2020.08.27

賀茂別雷神社[かもわけいかづちじんじゃ](以下、上賀茂神社)は京都の中でも最も古い歴史を有する一社であり、世界文化遺産にも登録されています。賀茂御祖神社[かもみおやじんじゃ](下鴨神社)と合わせて「賀茂社」と称され、両社の例祭である賀茂祭(以下、葵祭)は天皇の名代である勅使が遣わされる勅祭です。 今回のweb展示のテーマである「賀茂競馬[かもくらべうま]」は宮中で行われていた競馬会の神事を寛治7(1093)年に上賀茂神社に移して執り行われたのがはじまりとされており、上賀茂神社は古くから馬との関わりがある神社でもあります。

京都産業大学のキャンパスは上賀茂神社の北東約2㎞に位置しており、地域文化の継承や活性化を目的として、隣接する上賀茂神社と授業や課外活動など様々な活動を行ってきました。また、上賀茂神社の神馬・神山号のお世話を本学体育会所属クラブの馬術部が行っています。

当ギャラリーでは平成24(2012)年の開館以来、過去5回賀茂社に関係する展示を開催し、葵祭の歴史等の紹介を行いました。平成27年には本学創立50周年を記念し、創設者である荒木俊馬総長とご子息である荒木雄豪本学名誉教授と関わりが深い「馬」、そして本学キャンパスが所在する「賀茂の地」をキーワードに、賀茂競馬に関する展示を開催しました。そして、賀茂競馬については、上賀茂神社および賀茂県主同族会のご協力のもとで毎年テーマを設けて継続的に取材を行っています。

令和2(2020)年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、葵祭は神事を縮小して執り行われ、賀茂競馬は残念ながら実施はされませんでした。当ギャラリーにおいても春の展示が中止となり、この機会にweb を用いた情報発信を試みることにいたしました。今回ギャラリーの過去の取材より賀茂競馬の様子をご紹介し、広く知っていただける機会となれば幸いです。
最後になりましたが、web展示の実施にご協力いただきました上賀茂神社及び賀茂県主同族会をはじめとした関係者各位に心より御礼を申し上げます。

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