神山天文台 天文学講座第3回を開催

2017.03.25

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2017年3月25日(土)に、本学大学院理学研究科修士課程の大坪 翔悟さんと神山天文台の福江 慧 研究員による天文学講座 第3回「南天の星空を目指して ~ WINERED in Chile ~ 」が神山天文台で開催されました。

大坪さんにより近赤外線高分散分光器WINEREDの特徴は世界最高の感度を持つことであると紹介され、世界で初めて実用化した回折格子を用いて光を8万色に分けるモードを自身の研究で実現したことが説明されました。
次に、南米チリのNTT3.58m望遠鏡にWINEREDを移設したことによって、天の川銀河の中心部やマゼラン星雲内の天体を観測できることが移設作業時の写真と共に解説されました。

講座の後半では福江研究員により、チリへ移設したWINEREDを用いたセファイド型変光星の観測について紹介されました。
セファイド型変光星は明るさが周期的に変化し、その変光の周期(時間の長さ)と本来の明るさに関係があるため、星までの距離を推定することができます。このような星は我々の銀河系の様々な場所で見つかっており、近年の観測装置の発達によって銀河系の中心付近にも発見されました。
WINEREDによる観測から星の光を分けることで、どのような元素でセファイドが作られているかを知ることができます。銀河系の様々な場所のセファイドを観測することで、我々の銀河系の進化についての調査を行う予定です。

講座後には、参加者の方々が講師と天文台職員とお茶を飲みながらチリの話に花を咲かせ、夜は天体観望会が実施されました。
参加者からは、「写真をたくさん見ることができたので、自分が移設作業に立ち会っているような臨場感があった。」「チリの天文台前で撮影された天の川の写真を見て、チリに行ってみたくなった。」という声が聞かれました。

講演を行う大坪さん
福江研究員の話に耳を傾ける参加者
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