教員紹介前川 真裕子

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前川 真裕子MAEKAWA MAYUKO

現代社会学部 現代社会学科 助教

学位
Ph.D. (人類学)
専門分野
文化人類学、オーストラリア社会、オリエンタリズム批判、異文化の他者をめぐる表象問題、ホワイトネス批判、植民地主義の問題

研究テーマ

その1)「西洋」が「非西洋」をどのように「語り」「描き」「眺める」のかという異文化の他者をめぐる表象問題に興味を持ってきました。特に日本にまつわる諸事象が西洋世界においてどのように表象されてきたのかを、オーストラリアのメルボルンにある日本武道のコミュニティーに参加しながら考察してきました。最近の興味は日本の禅思想や禅実践がオーストラリア社会でどのような広がりを見せているのかということです。

その2)オーストラリアはもともと先住民であるアボリジナルの人々が沢山の集団に分かれ暮らしていた土地です。しかしイギリスの植民地となって以降はヨーロッパを含め様々な国からの移民が流入する国となりました。私が興味を持っているのは、植民地化以降のオーストラリアにおいて支配的な立場を甘受してきたアングロ・ケルティック系住民を中心とするマジョリティのオーストラリアンたちです。最近では特に、それらの人々が自分たちの周囲に広がる自然と関わる中で「われわれの故郷」「われわれの国」「われわれオーストラリア人」といった集団的な物語を紡ぎだしていく様子を考察しています。

今年度の担当科目

現代社会の諸問題B、社会学入門B、入門演習A、入門演習B

プロフィール

出身地は神戸。オーストラリアに留学しアデレード大学の学部を卒業。帰国して神戸大学の修士課程に入学。その後、再びオーストラリアへ。メルボルン大学で博士課程に入学したのち、現地でフィールド調査を行いながら博士論文を提出。オーストラリアには合計で7年ほど暮らしました。メルボルンはカフェが有名な町で、「Seven Seeds」という店によく行きました。これから京都のカフェを探索してみたいと思います。

学生へのメッセージ

今の私たちが拠り所としている国家、国民、民族、文化、伝統、法、慣習、価値感が永遠に唯一無二のものだと思ってはいませんか?百年後も千年後も変わらずそこにあるもの....。しかし、絶対に変わることなく存在し続けるものなど、この世に存在しませんよね?私たち一人一人の人間でさえ、毎日の細胞分裂を繰り返し、一秒前に主張した意見を180度ひっくり返しながら生きているのです。つまり物事に永遠に変わらず自明のものとして存在する「本質」はない。もしあるとすれば、それは「変化する」という本質があるということになるでしょうか。私たちの視野を狭くしてしまうのは自分の目の前にあるものにのみ執着しすぎることです。時には周囲を見渡しながら、変化する世界に目を向けてみてはどうでしょう。

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