【国際関係学部】フィンランド/ユヴァスキュラ大学に留学中の4年次 中根 里菜さんを取材しました!

2024.04.26

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。

今回は、フィンランドのユヴァスキュラ大学に交換留学中の、国際関係学部4年次 中根 里菜さんに話を聞きました。

なぜ留学先にユヴァスキュラ大学を選びましたか?

国際関係学部で約2年半さまざまな国際問題について学び、全ての問題において”教育”の視点からアプローチをし、解決に繋げていくことが重要であると考えました。教育についてもっと学びたい、教育が社会に与える影響について知りたいと思ったことが留学のきっかけでした。また、ゼミを通して人々の幸福度やwell-beingと教育の相関関係に関心を持ち、7年連続幸福度ランキング1位を誇り、高い教育の質が国際的にも評価されているフィンランドへ行き、実際に行かなければわからないフィンランド社会を肌で感じ、私たちが住む日本とは何が違うのかということを調査したいと思ったのがこの大学を選んだ理由です。
ユヴァスキュラでの初日の出
雪に埋もれてますが、それもいい味

留学期間(前半)のスケジュールを教えてください

2023年8月19日 ユヴァスキュラ到着
8月29日 オリエンテーション
9月4日 1st Semester 開始
10月20日~10月25日 Semester Break
12月15日 1st Semester 終了
2024年1月15日 2nd Semester 開始
2月26日 Summer Semester 開始
3月21日~4月3日 Easter Break
5月30日 帰国予定
9月頃。家の周りにたくさんの自然があります
Semester Breakで首都のヘルシンキへ
Easter Break ではオーストリアへ

留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください。

1st Semesterでは5つの授業を履修しました。1つは互いの言語を教え合う”Each One Teach One"という授業で、私はフィンランドの方とペアを組みフィンランド語を学んでいました。実際の発音などを隣で教えてくれたり、フィンランドの文化や慣習なども一緒に教えてくれるのでとても楽しく言語を学べましたし、日本語や日本の文化を英語で説明するとてもいい経験となりました。他にも”Education in Finland”でフィンランドの就学前教育から高等教育まで学び、”Educational Leadership"では学校や組織におけるリーダーとしてどのような能力、スキルが必要とされるのかについて学びました。ほとんどの授業がグループワーク中心の授業で、初回の授業でグループを作り、授業の最後にグループプレゼンやエッセイを作成するのが最終課題でした。さまざまな国から交換留学している学生たちと交流、議論する場が設けられており、フィンランド以外の国の教育制度や社会制度についても知ることができました。
難しい授業は特に前後で自学自習
授業合間にコーヒーとお菓子がもらえることも

留学してから始めたこと(チャレンジしていること)はありますか?

フィンランドへ来て早々に驚いたことが、老若男女問わず多くの人がウォーキングやランニングを習慣化させていることでした。寒い冬を乗り越えるために、体力作りを怠らず何歳になっても健康でいるために努力している姿に感動し、私自身も晴れている日や太陽が出ている日に積極的に外に出て、フィンランドの豊かな自然を感じながら歩いたり、ジョギングしたりしています。始めてみて思いましたが、1日を気持ちよくスタートでき身体的にはもちろんのこと精神的な健康も保たれていると感じます。また、たくさん写真をとり、感じたこと、気付いたことをメモに書き留めています。留学はあっという間であり、1日1日がとても貴重だからこそ、その時に感じたことを留学後も忘れず振り返れるように些細なことでもメモを取るようにしています。
歩きながら素敵な景色に出会います

留学生活(前半)で心に残っているエピソードを教えてください

素敵な思い出がたくさんあり選びきれませんが、1月26日に21歳になり誕生日をフィンランドで過ごすという貴重な経験をすることができました。なにより、共にフィンランドで生活している日本人留学生たちが盛大にお祝いをしてくれて、私にとっての彼らの存在の大きさを改めて実感しました。留学というと、日本人以外の方との交流を考えがちですが、同じ日本から来ているという共通点はあるものの、こうして自分がフィンランドへの留学を決断したからこそ出会えた仲間であり、留学をしていなければ出会えていなかったと考えると彼らとの出会いも一期一会であってこの留学のかけがえのない宝物です。一年という留学生活で楽しいことも辛いことも全部を共有し合えたからこその団結力、絆があり、彼らの存在が私に「留学に来て本当に良かった」と思わせてくれます。
日本人留学生たちで日本文化のイベントを開催
オーケストラに所属して演奏会に参加

留学生活(後半)の目標を教えてください

留学生活ももう残り2カ月を切っており、終わりが見えてきていますが、ここまで自分が学んできたこと、得られたことをじっくりと振り返りながら卒論研究の調査、インタビューを最後まで行っていきたいと思います。具体的には、卒論では日本の幸福度やwell-beingの向上に向けて教育からどのようなアプローチができるのかというテーマを研究しており、フィンランドの7年連続幸福度ランキング1位、そして国際的にも高い水準の教育、教育政策の相関関係について留学を通して身をもって学ぶこと、そしてフィンランドへ留学に来た日本人の方や、日本に留学経験のあるフィンランドの方などに実際にインタビューをしていこうと考えています。
フィンランドで4回生を迎え、大学生活自体も終わりが見えてきている中で自分の今後の進路としっかり向き合い、今フィンランドでしかできないことを思う存分体験・経験したいです。ここまでの留学を通して出会った人々に留学を互いに振り返りながら自身の研究分野である幸福度ランキング1位としてのフィンランドの特徴や留学を通して感じた”日本社会”の特徴などについてみんなの貴重な意見を集めていこうと思います。帰国する時に、自分に頑張った、お疲れ様と言えるように、日本で応援してくれている家族、友人らに胸をはってただいまと言えるように残りの留学も充実した実りあるものにしていきます。
フィンランドにも春が到来

これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

留学は私たち1人の力だけで成り立っているのではなく、家族、友人、大学の先生方、そして留学先で出会う全ての人たちの支えがあって成り立っています。そのことを常に心に留めて、留学生活を最後まで走り抜けること、感謝の気持ちを伝え続けること、そして元気に帰ってくることが支えてくれた方々への1番の恩返しになると私は考えています。留学は楽しいことだけじゃなくて、辛いこともたくさんありますが、支えてくれている人がたくさんいることを忘れずに頑張ってください。応援しています。
ムーミンの国へ
この頃が懐かしい。みんなに会えるのも楽しみです
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