【国際関係学部】学部の学びを超えて活躍する4年次 森賀 優太さんを取材しました!
2024.03.29
今回は、長崎県が主催する「しまチャレ2023」に応募し、学生チャレンジ部門 部門賞を受賞した国際関係学部4年次の森賀 優太さんにお話を聞きました。
「しま」の暮らしに関心のある方、「しま」で何かにチャレンジしたい方、「しま」の活性化のアイデアを持つ方を対象に、ビジネスコンテストという形でアイデアを募り、それぞれのアイデアの実現に向かってチャレンジすることを応援するプログラムです。
今回のコンテストに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください。
各部門で部門賞・奨励賞を受賞された方々、特別賞を受賞された方々のインタビューはこちら(しまチャレ2023Webサイトより)
今回のコンテストを通して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気づきは?
今回のコンテストで発表するプレゼンテーションや質疑応答の準備を時間をかけて行ったことで、事業の効果や利点を再確認できた一方で、支出やリスクも明確になり、その対応策を盛り込むことで事業計画をブラッシュアップすることができました。それだけではなく、コンテスト内のフィードバックより、僕自身が分析する上で見逃していたことを再認識することができたため、より緻密に、複数事項を考慮に入れながら事業計画を考えることができるようになったと思います。
あとは、人前で発表することや話すことに慣れたように思います。まだまだ自信は持てないし、相変わらず緊張はしますが、ある程度落ち着いて話をすることができるようになった点は成長を感じました。
この企画を考えるうえで、活かすことができた国際関係学の学びは?
今回の企画は、「社会課題の解決」するために多様なアクターが参加できる「まちづくり」という手法を用いて組んでいます。今回の企画を準備するために、「対馬が持つ、地域や産業が衰退している根本的な要因はどのようなものなのか。」「地域の人がその解決策を実行するとして、実現可能なのかどうか。」「実際問題、誰がどのような形で企画を実施していくのか。」などの問いを立てながら、企画を練っていきました。こうした問いを立てていくためには、「本当にそうなのか?」と考えられる批判的な思考力を活かすことができたんだろうと思います。
加えて、一次情報を得ようとする行動は2年間で増えたと思います。大学内での勉強だけでは、社会課題に対する解決策が理想的すぎたり、社会課題に直面しているアクターの情緒的なものを放棄した考えに行き着くことがあるように感じています。だからこそ、自分で社会課題を見つめにいく必要性があるように考えています。それは、「適切」だと呼ばれるものがどこにあるのかを考えていくために、社会課題から目を離してみる。逆に近づけてみる。課題の始点の部分を見る、裾の部分を見てみると言った多様な角度から課題を見るということが必要でした。その一方で、大学での学びは重要であることは変わりなくて。課題を見つめる時には、学内で学んだ分析方法を用いたり、論理的に当てはめつつも、情緒的や地域特性的に差異はどのように発生しているのかも考えていく必要がありました。
国際関係学部で学んだことの集大成の一つがこの企画に生かされていると思います。
今の活動をとおして、今後の抱負、また将来に繋がること・繋げたいことは?
卒業後は対馬の海と漁師の方と一緒に働いていくことになります。対馬の海をめぐる社会課題に直面するアクターになっていきます。ただ、それでも、一次情報だけを頼りにしていくだけではなく、学術的な分析や論文から勉強しながら、目の前の課題に直面していけたらいいなと思います。あとは、いつかでいいので、国際関係学部の学生が対馬をフィールドに研究した際には、共同で参画させてもらえる機会をいただけたら嬉しいです。
2年前の取材時からご自身の中で何か変化はありましたか。
国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)のみなさんへ一言
国際関係学ほど複雑であり、不確実性に富んでいる学問は他にはないんだろうなと思います。だからこそ、この学部では考えることが求められてくるし、勉強もしていかなければいけない。けれど、勉強を続けていると、自分の中に行ってみたい場所や学びたいことが不思議と発生してきます。それがあったからこそ、僕は京都や長野、対馬やインドネシアに行くことができました。今後は、オランダやチェコ、徳島とか行きたいと思ってますし、継続して学びを深めていきたいです。
学部では課題や提出物が多くて、確かに大変です。けれど、それらから得られるものが僕らの生活をより楽しいものにしてくれるので、怖がらずに素直に向き合ってみるのがいいのかもなと思ったりします!もし、どこかに迷い込んでしまったときは、先生方に相談するもよし。日本国内外へ飛び出してみるのも良いと思います。またその時に、よかったら対馬にでも寄ってください。美味しい魚と一緒に待っています。
【国際関係学部】学部の学びを超えて活躍する4年次 森賀 優太さんを取材しました!