【国際関係学部】外務省北米局の市村 苑子氏に「現代アメリカと日米関係」についてお話を伺いました。

2024.01.15

2023年12⽉19⽇(火)3時限⽬、国際関係学部「外交論Ⅱ」(担当:⾼原 秀介教授)の授業の⼀環として、外務省北米局北米第一課 課長補佐の市村 苑⼦⽒にお越しいただき、「現代アメリカと⽇⽶関係」というテーマのもと、アメリカの内政や⽇⽶関係の現状、⽇⽶関係の構築についてご講演していただきました。

(学生ライター 国際関係学部3年次 宮武 晶子)


授業冒頭講師の紹介を行う高原教授(左)と、市村氏(右)

ご講演の中で市村⽒は、⽇⽶⾸脳会談や岸田総理夫⼈の訪⽶の内容を具体的に紹介され、⽇⽶関係の深化の実情についてご説明くださいました。

⽇本にとって重要なパートナーはアメリカです。事実、⽇本はアメリカと⽇⽶同盟を結んでおり、アメリカとともに、インド太平洋の平和と安定、また⽇本周辺や国際社会の平和のために協⼒することを表明しています。

⼀⽉に⾏われた⽇⽶⾸脳会談では、主に政治・経済・地域情勢について議論を深めました。自由で開かれたインド太平洋の実現、国際社会の平和と繁栄という共通のビジョンを再確認し、⽇⽶共同声明を発表しました。他にも地域情勢では、中国をめぐる諸課題、北朝鮮の核・ミサイル問題、ロシアによるウクライナ侵略問題など、様々な課題が議題となりました。

また、この⾸脳会談では、⾸脳間の協議のみならず、アーリントン国⽴墓地の訪問や、ハリス副⼤統領との会⾷など、⽇⽶間の友好関係の強化に向けたさまざまなプランが組まれており、現在の⽇⽶関係はこれまで以上に良い関係になっていることが⽰されました。

さらに、⽇⽶関係の良さは四⽉の岸田総理夫⼈の訪⽶にも表れていると話されました。ジル・バイデン⼤統領夫人の招待により、岸田総理大臣夫⼈はホワイトハウス訪問だけでなく、ワシントン桜まつり等を通じて交流を深めました。

今回のご講演で、市村⽒は、⽇本とアメリカの関係は良好であり、更なる関係強化と課題解決に向けて共に協⼒することが重要だと指摘されました。加えて、日本を取り巻く安全保障環境等を踏まえ、⽇⽶関係を⼀層強化することが望ましく、そのために何ができるのかを考えなければならないと述べられました。
最後に質疑応答の機会が設けられ、⽇⽶関係だけでなく、外務省とはどのような仕事場なのか、他省庁との協⼒体制や⾔語研修のしくみなど、興味深いお話を伺うことができました。あわせて、外国の情報を収集し分析することも外務省の重要な役割だと示されました。
学生からの質問の様子
今回のご講演を通じて、現在の⽇⽶関係が良好で、うまく機能していることが理解できました。友好的な交流を⾏い、互いに協⼒していくことで、更なる関係強化が望めるのではないかと考えました。また、外務省で働くことのやりがいや、その仕事内容なども知ることができ、とても良い機会となりました。
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