【国際関係学部】植原ゼミが株式会社マザーハウス京都三条寺町店において、外国人客増加やオランダ展開のプランについてプレゼンを行いました!

2023.10.23

10月12日(水)「研究演習Ⅱ」(担当:植原 行洋教授)において、オランダ留学生と植原ゼミ生が株式会社マザーハウス京都三条寺町店様を訪問させていただき、学生による提案プレゼンテーション及び議論を行いました。

(国際関係学部 3年次 竹本 世利菜)


マザーハウスは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げており、バングラデシュ、インド、スリランカ、ミャンマー、インドネシア、ネパールの6つの生産国で各国の魅力的な素材を生かして作られたバッグやジュエリーなどの商品を販売しています。しかし、この理念を前面に出して販売するのではなく、あくまでも商品の品質やデザインをまずは評価してもらい購入してもらいたい、そして購入後に理念を自然に知ってもらいたいという同社の考え方は、我々学生が提案した「理念をもっと前面に出すべきではないか」という考えと異なり、とても印象的でした。
初めに、店内に置かれている商品の特色や生産国に関するお話を伺いました。一度使用されたバッグやレザーの端材から作られたRINNEというサステナブルな商品が販売されていたり、原石の形や色などを生かした唯一無二のジュエリーがあったりと、それぞれの商品へのこだわりや顧客一人一人に向き合う姿勢に感銘を受けました。
商品説明を聞く様子
学生発表では、「外国人観光客にとって来店しやすい店舗づくりの工夫やマーケティングは?」「マザーハウスがオランダに展開する際はどのような店舗づくりやマーケティングが必要か?」という2つのテーマのもと、オランダ留学生4人を含む4チームに分かれてプレゼンテーションを英語で行いました。「今までになかった企画で興味深い」「過去の海外進出の経験を踏まえても現実的な提案である」というご好評をいただいた一方で、「情報を表面化しすぎると企業理念に沿わない」「現在販売されている商品を持っていくだけでは現地の人々の生活に馴染むのは難しいのではないか」とご指摘もいただきました。
プレゼンテーションを行う学生たち①
プレゼンテーションを行う学生たち②
プレゼンテーションを行う学生たち③

特に印象に残っているのは、外国人観光客にとって来店しやすい店舗づくりの工夫やマーケティングを議論した際に、「途上国で作られたというストーリーは外国人からの安く作られたものというブランド理念とは異なる伝わり方をする可能性があり、実際に接客をする中でそのような反応を受けたことがある」という厳しい現状に関するお話です。途上国や先進国という紋切型の分類が販売に影響を与える場合があるということを学んだと同時に、国際関係学部の一員として歴史的に定着した途上国に対するイメージについて改めて考える機会となりました。また、今回はオランダ留学生との協働であったため、オランダにおけるエシカルやサステナブル、開発途上国ビジネスに対する考え方の違いからも多くを学びました。

最後になりますが、お忙しい中訪問を受け入れていただいた株式会社マザーハウス京都三条寺町店の皆さまに、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

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