留学を通して

留学を通して私は3つの大切なことを得ました。一つは、大切な人々との出会いです。初対面の人と話すことが苦手な私にとって、韓国という全く新しい環境で一から人間関係を作ることはとても不安でしたが、たくさんの友人たちと出会うことができました。二つ目は、韓国語と英語の語学力です。もともと韓国語には興味があったのですが、留学に行く前は英語学科に所属する身で韓国に留学して韓国語の授業をとることに罪悪感と時間の無駄なのではないかという疑問がありました。しかし、実際に10カ月という長い時間を韓国で過ごす中で以前とは比べ物にならないくらい韓国語力が伸びたことによって、専門科目の英語だけでなく第二外国語が使えるという武器を身に付けられたので、留学することは決して時間の無駄ではなかったと考えられるようになりました。三つ目は、柔軟な思考力です。留学中のカルチャーショックや外国という新しい環境に否が応でも順応せざるを得ない状況に置かれることによって、もし自分の物差しで測れない出来事に直面した時でも頭ごなしに否定したり諦めたりするのではなく、そこからどのように自分が対処していけるのかということを一年間の韓国生活を通して学ぶことができました。

梨花女子大学の特徴

梨花女子大学は大学が隣接する学生街に位置しているため、食堂や買い物をする店がたくさんあり、学生には住みやすいと思います。また、留学生と大学院生が住む国際寮は文字通り国際性豊かな留学生たちが同じ建物に居住しているので、授業以外でも様々な国籍の友人と交流することができました。何よりも寮に門限がなく24時間いつでも出入りできることが良かったです。私が履修していた授業は、だいたい韓国語の語学の授業と学部の英語の授業が半分ずつくらいでした。英語で開講されていた授業はほとんどが専門的な内容を英語で学習するスタイルだったので最初は授業に付いていくのに必死でしたが、自習を欠かさず続けているうちに確実に英語力が伸びていったのを感じることができました。韓国語の語学の授業は、文法などの説明も全て韓国語だったので難しく感じることもありましたが、先生方が熱心に指導してくださったおかげで授業の内容で困ることは特にありませんでした。

アドバイス

韓国の大学ではハイレベルな英語の授業を他の留学生や帰国子女の韓国人と受けることができるので、ほかの英語圏と比べ留学にかかる費用も比較的低い上に、韓国語と同時に英語力も伸ばすことができるので“一石三鳥”だと思います。また、韓国は日本から近く治安も他国にくらべ比較的安全な上、日本人好きな食べ物も多いので住みやすい国だと思います。これらの理由から、韓国に留学を少しでも考えている人には、英語や韓国語の専攻にかかわらず、ぜひ梨花女子大学への留学を体験してほしいです。一年の留学が終わる頃には、様々な面で大きく成長した自分を感じることができると思います。