下記のように物理科学科セミナーを開催致します。
　奮ってご参集くださりますようご案内申し上げます。

　米国では1980年前後から「物理教育研究」が急速に発展している。これは、学習効果の高い学習方式や教材を、認知科学や脳科学の成果も取り入れた科学的な手法で研究開発する新しい物理研究の領域である。最近になってこの研究に基づくさまざまな新しい学習方式が提案されその効果が検証されている。これらに共通するのは学生達が自ら能動的に学習することを支援する探求型学習である。講義的な要素を極力排して実験と演習を融合させた「ワークショップ方式」はとりわけ高い学習効果が実証されており，数学や生物学の入門教育にも取り入れられ始めた。「対話型演示実験講義」や学生同士が教えあう「Peer Instruction」は，大人数クラスにも適用しやすい効果的な方式として導入が進んでいる。
　この講演では，これらの新しい教育方式やシミュレーション教材の事例，そして教育改革の理数工系教員養成への展開についてご紹介する。