物理科学科セミナーご案内(2008年3月18日)
終了致しました
下記のように物理科学科セミナーを開催します。奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。
日時 | 2008年3月18日(火)13時30分〜15時 |
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場所 | 京都産業大学理学部会議室(2号館3階) |
講演者 | 栗山 惇 氏(関西大学 システム理工学部物理・応用物理学科) |
講演題目 | 工学部の改革と物理・応用物理学科、数学科の創設 |
対象 | 本学教員・学部生・大学院生 |
講演要旨
高等教育を希望する国民の増大・特に第2次ベビーブームに対して、当時文部省は大学設置基準の緩和で対応、すなわち大学の大衆化を図った。(同様の状況にあって、英国は全く異なる方向に動いた。)大学の質を担保するために、米国に倣って「点検・評価」と「授業評価」を持ち込んだ。先ずは緩和策として、「科目区分」を撤廃した。一番のやり玉に挙がったのが、いわゆる「教養科目」・「語学」・「保健体育」であった。関西大学においても、学長からの諮問(「教養教育のあり方」と「自己点検・評価のあり方」)を受けて、全学的な検討が始まった。
工学部に於いても、「カリキュラムのあり方」と「自己点検・評価、授業評価のあり方」の検討が同時進行で進められた。専門教育が含まれたのは、「学問の進歩」と言うより、志願者の減少、入学者の学力・志望動機の低下がより深刻になってきたことにある。これが、現在に至るまで、工学部での検討・改革の動機である。「眠れる関大」が動き出した。これが、発展への道か、無間地獄に繋がるのか、誰も知らない。紆余曲折の中で、何をどのように対応して来たか、お話ししたい。
物理学科談話会委員