学内外のさまざまな人とつながる町家。京都産業大学の「町家 学びテラス・西陣」に行ってみた!

「町家 学びテラス・西陣」の正面玄関。

皆さんは京都産業大学の学外施設で「学べる町家」があることをご存知ですか?
京都市上京区・西陣にある「町家 学びテラス・西陣」は、私たち学生が地域と交流できる場として活用することができます。今回、なぜ西陣に学びの場所が設置されたのか、施設運営担当職員の小宮 結さんと、この施設をよく利用している国際関係学部3年次 森賀 優太さんに話を聞きました。

学生と地域の人々が交わる場「町家 学びテラス・西陣」とは

取材を受けていただいた京都産業大学学長室の職員で施設運営を担当している小宮 結さん。

町家 学びテラス・西陣は、京都産業大学が大切にしてきた「むすびわざ」の精神をもとに、地域との共生・連携を推進し、新しいものを生み出していく場所として2020年4月に設置されました。京都産業大学と株式会社ツナグムが共同で「町家オープンカレッジ」などのイベント企画・運営をしています。西陣は西陣織をはじめとした伝統産業を中心に栄えた地域です。この施設の町家も、もとは染色業をされていた方の住職一体となった住居と迎賓施設を兼ねて建てられました。
施設は2階建てで、1階は事務室と学生の交流の場になっているミーティングスペースがあり、2階はオフィススペースがあります。

1階のミーティングスペースを利用するには予約が必要ですが、毎週水曜日は「町家オープンデイ」として一般公開されており、事前予約不要でいつでもこの施設が使えるように開放されています。
また、こちらでは大学生が社会人の方々とともに地域とのつながりを学び、働き方や生き方の選択肢を増やすことを目的としています。

町家オープンカレッジ(MOC)

取材時は町家オープンデイの日だったため、利用者に話を聞くことができました!これから起業を目指す本学の卒業生は「私が学生の頃にこんな施設が欲しかった。こういった施設が利用できる今の学生はとても恵まれていると思うので、積極的に利用していろいろな価値観に触れてほしい」と話してくださいました。 この場所は本学の学生だけではなく、地域の方々や他大学の学生もよく利用しているので、たくさんの人に出会い、さまざまな価値観に触れることができます。学内だけではできない体験ですね。 本学卒業生と一緒に話していた株式会社ツナグム 取締役のタナカさんは「さまざまな人からいろいろ意見を聞いて、合わないと思ったらやめて、もっと知りたいと思ったら追求していけばいい。ここで自分に一番あったことを見つけていってほしい」とおっしゃっていました。

町家オープンデイを利用する方々。

学生に聞いた「町家 学びテラス・西陣」に通う理由

ここからは、施設をよく訪れているという国際関係学部3年次生・森賀 優太さんに取材しました。
学びテラスの縁側に座る森賀 優太さん。

——この施設を利用するようになったきっかけは何ですか。

みんなと同じリクルートスーツを着て就職活動をすることに違和感があって、起業がしたいと思っていました。それをボランティアセンターの職員さんに相談したところ、「会社員というレールだけじゃなくて、フリーランスとか起業家とか別のレールに触れてみない?」と、町家学びテラスを紹介してくださいました。それがきっかけでここを訪れるようになり、毎週水曜日はここに来ています。町家の雰囲気が良くて落ち着きます。

——町家 学びテラス・西陣に通い詰めるようになったのはなぜですか。

個性的で面白い人がたくさん集まってくる場所だったからです。自分がやっていることが本当に好きで取り組んでいる人たちばかりで刺激を受けます。あとは、西陣というエリアもすごく面白いなと。個人的に京都は観光客向けの場所が多い印象なんですが、西陣は人間味と生活感を感じられて、好きです。

——ここでは、どんな取り組みをしていますか。

「GO WALKIN' NISHIJIN」という街歩き企画を過去2回開催しました。街歩きって一人だと寂しいじゃないですか。そこで、参加者を募って、グループで散策しながら写真を撮ってフォトブックをシェアするという企画です。将来的には集めた写真をギャラリーで展示できたら最高だなと思っています。


今回の取材を通して、町家 学びテラス・西陣が学生のことをよく考えて作られた場所なのだと分かりました。普段関わることの少ない社会人の方々から貴重な話を聞くことができる機会はなかなかないので、ぜひ私も活用してみたいと思いました。 インタビュー中もたくさんの方が話に混ざってくださり、気さくに自分の経験してきたことを話してくださいました。コロナ禍でも人とのつながりを感じられる環境になっているので、将来に悩んでいる人、穏やかな時間を求めている人、きっかけは何でも良いと思います。ここにきて新しい価値観に触れてみてください!たくさんの発見があるはずです。

町家学びテラスPR動画

本学のキャリア形成支援教育科目※「O/OCF-PBL1」木原クラスの受講生9名が、「町家 学びテラス・西陣」の魅力を知ってもらうためにPR動画を制作しています。ぜひチェックしてください!

※「O/OCF-PBL1」とは
1年次生を対象とし、受講生がコミュニケーションやチームワークの基礎を学びながら、チームで協力して課題に取り組む力を身につけていく授業です。

施設利用について

毎週水曜日のみ、事前予約不要で利用可能。
開室時間:10時〜17時
その他の曜日の利用は教職員が代表で予約することで利用可。
※詳しくはPOSTに記載されています。

 

交通アクセス

所在地:京都市上京区福大明神町128
市バス「堀川中立売」下車徒歩2分 京都産業大学から
上賀茂シャトルバスで上賀茂神社前→上賀茂御薗橋から市バス(9号系統)で堀川中立売(上賀茂御薗橋から約15分)

2022年2月24日(木)19:00から町家オープンカレッジ(MOC)vol.10の開催決定!

※記事掲載時の情報になります。

タイトル:「自分らしく生き抜く!~VUCA時代のキャリア形成とは~」

「自分らしさとの向き合い方」にフォーカスし、「生き方テラコヤ」を運営するhal株式会社の山田氏を始めとするゲストの皆さんのお話を伺いながら、簡単な参加型ワークショップを通してやりたい仕事を考える以前に大切な「自己理解」「自分らしさ」を深めます。

これからの働き方や生き方について考えるキッカケが欲しい、これからのキャリアづくりのヒントにしたい、そんな皆さん、ぜひこの機会にご参加ください。

日時 2022年2月24日(木)19:00~21:00
対象 大学生(本学以外も可)、地域・一般の方
申込 参加申込フォーム
定員 30名程度
締切 2022年2月23日(水祝)
参加費 無料

Hot Tag 注目のタグ

      学生広報スタッフ募集中!記事の話題になる情報も気軽にお寄せください!

      文章やイラスト作成、写真や動画の撮影や編集に興味はありませんか?広報部直轄の学生団体である学生広報スタッフは、キャンパスWEBマガジン「サギタリウス」に掲載する記事を企画から取材、原稿執筆までスタッフ内で分担して作成しています。また、最近は記事だけでなく写真や動画の撮影と編集、SNSの運用にも力を入れています。

      こんな学生におすすめ
      ★新しいことを始めてみたい
      ★情報発信に興味がある
      ★文章を上手に書けるようになりたい
      ★出版や広告、メディア方面の就職を視野に入れている
      ★写真、動画の撮影や編集に興味がある

      記事作成や撮影についての研修会も実施しているので、誰でもチャレンジできます。 興味があれば、ぜひ広報部までご連絡ください! また、「大学のこの情報も取り上げてほしい!」など、情報提供もお待ちしています。 一緒にサギタリウスを盛り上げましょう!


      広報部(本館2階)
      Tel:075-705-1411
      Mail:kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp
      PAGE TOP