27万ダウンロード突破!大人気アプリ開発者の本学学生・松中さんにインタビュー

松中さんが開発した「音程チェッカー」

皆さんは「音程」で悩んだことはありませんか?楽器のチューニングや歌っているときに、その音程が正しいのか、わかると便利ですよね。「音程チェッカー」は、周囲の音の音程や周波数を測定できる画期的なアプリです。開発したのは、なんと本学の学生なんです!開発者である、情報理工学部4年次生の松中誉生さんに、アプリ開発の経緯や思いを聞きました。

人気アプリ「音程チェッカー」を開発したのは、中学生時代だった!

「音程チェッカー」は、周囲の音の音程や周波数を測定するアプリ。シンプルな操作性が人気で、歌や楽器を練習している人などから支持されています。

※録音時の環境により換気扇の音が入っています。

実は、情報理工学部4年次生の松中誉生さんがこのアプリを作ったのは、中学生の時だったそうです!当時、松中さんは技術部に入っていました。中学3年生のある日、友人から「音痴に悩んでいる」という相談を受けたことがきっかけで、音程チェッカーアプリの開発に挑戦することになりました。

しかし、技術部に入っていたものの、プログラミングに少し触れたことがあるくらいで、アプリ開発経験は全くなかったそうです。松中さんは本やネットで勉強しながら、一から音程チェッカーアプリの開発を始めました。人によって声の質や高さも異なるため、「マイクから取得した音の信号を、音程(周波数)に変換する処理」の開発は、特に苦労したそうです。そうしてアプリのリリースに必要な情報を集め、開発者登録なども行い、ようやく2014年にAndroid版で初版となる「音程チェッカー」が完成しました。

機能改善で大人気アプリに成長!

松中さんの友達はiPhoneユーザーが多かったことから、iOS版も開発することにしました。2019年に再リリースし、Androidだけでなく iPhoneでも使えるようになりました。

その後、さらなる利用者獲得のため、機能のリニューアルを試みました。改良ポイントの1つは、音程しか表示されない画面です。例えば、「ド」の音の狂い方もさまざまで、本来の音より半音高い「ド#」に近い音や、半音低い「ド♭」寄りの音があります。発している音程を本来の音に近づけたい時、少し高くするのか低くするのか分からず不便だったのです。

そこで、松中さんは音程チェッカーに「認識した音をグラフ化できる機能」を付けました。これによって、音程のずれを分かりやすく認識できるようになりました。

音を測っているときにこの画面がリアルタイムで表示されます。上部にある横のメーターで、赤く光っているのが現在発している音。出したい「ラの音(880Hz)」とのずれがわかります。

するとアプリ利用者は順調に増加。現在は27万人以上のユーザーを獲得しています。利用者が増えるにつれ、「そのアプリ知ってる!」という声や、「吹奏楽部で利用しているよ」という利用者の声が耳に届くようになりました。また、話題は全国に広がり、テレビ番組で紹介されるなど、音程チェッカーはどんどん有名になっていきました。

今後の目標について尋ねると、「画面をもっと見やすくできると思うんです。ますます使いやすいアプリにしていきたいです!」と、松中さん。とても使いやすくなった音程チェッカーですが、表示画面や音声の認識機能の向上など改善したい部分があるそうです。現在、音程チェッカーを使用すると、機能の邪魔をしない程度の小さな広告が表示されます。先日、更なる収益化を目指し、アプリ使用時に広告が表示されなくなる有料サービスも始めたそうです。音程チェッカーのこれからが楽しみです!


なんとなく情報系の進路に興味があったものの、中学生の頃アプリ開発していなければ、情報理工学部へ進学していなかっただろうと振り返る松中さん。取材を通して、何事も知識がないからと諦めず、勉強して挑戦することが大事だと思いました。また、アプリ開発のきっかけは音痴に悩む友人の一声だったという話を聞き、人との出会いの大切さも感じました。

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