コース紹介

3つの視点で国際社会の問題解決に挑む

2年次には3つのコースから自分の問題意識や将来の進路に応じて1つを選択。それぞれの“コース科目”を中心に履修し、国際的な課題と向き合います。また、海外で学ぶ選択肢がさらに広がります。

国際関係・政治コース

国家間の課題を発見して
良好なつながりを展望する

200カ国近くある世界の主権国家は、どのように国益を追求しながら国と国との協調を保っているのか。国際政治における国家間のダイナミクスを考えながら、こうした課題に取り組むための知識や分析力を身に付けます。

こんな人におすすめ

  • 国家・地方公務員が担う、外交、安全保障、国際交流などの公務に関心がある人
  • 国際公務員に必要な高度な専門性を修得するために大学院進学を志望する人

POINT

  1. 外交や安全保障など、国家間交流の基盤を学ぶ
  2. 国際法や国際機構をはじめとした国家間協調のしくみを学ぶ

主な専門教育科目

外交論

歴史を振り返り日本外交のありさまを考える
明治から大正期に至る近代日本外交の重要テーマを歴史的な観点で見渡します。その上で、日本外交の歴史的な変化の中で、外交政策の理論と実際を比較しつつ理解を深めます。

International Environmental Politics

環境政治学の基礎的な知識を修得する
さまざまな国の利害が交錯する中で、国際秩序はどのように生み出されるのかを学びます。その事例研究として、オゾン層破壊問題や生物多様性問題、地球温暖化問題などを取り上げながら国際環境政治の基礎となる国家間協調と対立を考察します。

国際関係・経済コース

グローバル経済を理解して
日本経済の発展を考察する

日本は今、少子高齢化と世界の大きな変化に対応しながら、安定した成長への道を模索するという課題を抱えています。本コースでは、グローバル経済と国内産業構造のダイナミックな変化をトータルに捉え、日本経済の将来の発展を考察します。

こんな人におすすめ

  • 外資系企業や海外展開する日本企業の海外事業部・営業部での活躍を目指す人
  • 金融機関で外為業務、国際融資、M&Aなどの国際業務に携わりたい人

POINT

  1. 特定国や、国家間の経済的関わりから現代の国際経済への理解を深める
  2. 外国為替や国際融資、M&Aなど世界とつながるための日本経済を学ぶ

主な専門教育科目

国際ビジネス論

急速に進む企業活動のグローバル化を考える
日本企業が手掛ける開発途上国でのBOP(Base of Pyramid)ビジネス、日本食輸出ビジネス、サービス産業などの事例を取り上げながら理解します。

East Asian International Political Economy

東アジア地域の国際関係を分析する
第2次世界大戦後、急速な経済発展を遂げた東アジア地域の政治経済情勢について、朝鮮半島情勢の不安定化や国家間の領土を巡る紛争などの具体的な地域課題を取り上げながら、多角的に考察します。

国際関係・共生コース

国際社会の課題を分析して
共生の観点で解決策を練る

加速するグローバル化に伴い、地球規模に拡大する国際社会の複雑な課題について、さまざまな視点で分析。共生の観点から課題の解決策を練るとともに、新たな可能性を探っていきます。

こんな人におすすめ

  • 開発援助や国際協力事業、国際文化交流、人材育成、留学関連事業、移民・難民支援などに関心がある人。公的機関やNGO・NPO、民間企業を目指す人

POINT

  1. 地球温暖化や難民問題などの世界が連携し解決すべき課題を理解
  2. 世界が直面する課題を学び人類が共生できる方策を探る

主な専門教育科目

国際協力実務論

国際協力の実践的なアプローチを理解する
開発協力や人道的な支援に関する学術的な知識と、国際協力の現場において産業界や国際機関などが実践した最先端の事例を融合させ、国際協力の有用なアプローチを考察します。

International Communication

国際関係の現場で用いるコミュニケーション能力を養う
国際社会において立場の異なる人々をどのように結び、それぞれの目的を達成していくのかを考察。その過程を、会話分析をベースにコミュニケーションの観点から分析していきます。

先輩の学び

専門の学びで身に付く
「世界規模のパズル」の解き方。

世界規模のパズルを解く。この学部でつかめてきた、学びの感覚です。そもそも国際関係学の学びはすごく広大で、1つの問題がいくつもの問題と複雑に絡み合っています。2年次からコースに分かれるのは、その絡み合う要素をテーマごとに掘り下げていくためです。
1年次には「国際関係入門」で政治・経済・共生の3領域の基礎的な知識を学修します。テーマは、世界の国家・非政府組織のそれぞれの歴史と活動や、北と南の貧富の差がなぜ生じるのかなど。こうした学びの中で身に付いてきたのが、「鳥の目と虫の目」という考え方です。
例えば、オーストラリアの山火事。クローズアップすると巨大な自然破壊ですが、視野を広げて長い歴史から見ると、数百年に一度起こる自然のサイクルに沿った災害だったりもします。この2つの目を何度も使い分けていく。そこから、複雑に絡んだ要素を整理する手掛かりを得られたり、新たな発見があることに気付いたりしました。
2年次からは、高校時代から興味があった環境問題や貧困問題を掘り下げるため、共生コースに進みます。卒業後の進路はまだ見えていませんが、日々鍛えられる「パズルの解き方」は、きっと将来も僕の力になってくれると思います。

国際関係学部 国際関係学科 1年次
大久保 翼さん

※掲載内容は取材当時のものです。

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