千葉 悠志

CHIBA YUSHI
国際関係学部 国際関係学科 准教授
学位
博士(地域研究)
専門分野
中東地域研究、メディア研究、国際関係論

研究テーマ

中東・イスラーム地域のメディアと政治社会

高校生に向けた研究内容の紹介

現代中東・イスラーム地域の政治、社会、宗教を、とくにメディアを切り口として研究しています。もともと中東地域の放送と政治経済の関係を調べていましたが、最近は少し関心を広げて宗教とテクノロジーとの結びつきについても研究しています。日本や欧米とは異なる国家・地域を定点観測することを通して、私たちの社会の「あたりまえ」を相対化して考えることができるように思います。

ゼミナール/研究室のテーマ

メディア・テクノロジーと社会
キーワード:「メディアを通して考える政治と社会」

本演習の目標は、現代社会の技術的根幹を成す「メディア・テクノロジー」の構造を理解し、それを使いこなすためのリテラシーを獲得(むしろ体得!)することです。インターネットやスマートフォン、SNS、半導体、さらに近年のAI など、私たちが日常的に用いるメディア・テクノロジーの背後には、国家間の熾烈な競争が存在し、そして各国の情報化の進度や技術力はそれぞれの持つ経済力を如実に反映しています。同時に、そうしたメディア・テクノロジーがひとたび用いられるようになると、それは私たちの社会や日常を大きく変える力として働きます。①メディア・テクノロジーの背後にある政治経済的な力や構造を理解するとともに、②それがどのように私たちの社会や日常を変えることになるのかを一緒に探究してみましょう。なお、受講者は国際政治の考え方に加えて、メディア論的な見方も身につけることができるでしょう。

ゼミ/卒業研究の紹介

2024年度に着任したばかりなので、ゼミの内容については試行錯誤中です。初年度(2024年度)は中東地域の政治・経済・社会をテーマに設定していましたが、必ずしも中東地域に対して関心を抱く学生ばかりではなかったため、25年度の募集からは、ゼミのテーマを「メディア・テクノロジーと社会」へと変更して、少し間口を広げてみました。メディアを中心としたテクノロジーの政治経済的な背景や、テクノロジーが社会に対して及ぼす影響について検討する予定です。

プロフィール

宮城県出身です。その後、京都、東京、石川を転々としたのち、縁あって京都に戻ってきました。学部生の頃は、アルバイトで稼いだ軍資金をもとに、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して海外を色々と見て回りました。大学院生時代は、研究の気分転換に宝ヶ池の運動場で、院生の友人や先生たちと時折フットサルをしていました。時間を見つけて、またフットサルができればいいなと思っています。

高校生へのメッセージ

日本とは文脈が大きく異なる海外のことを学ぶことは、楽しく、またこれからの時代を生きていくうえでの重要な財産になると思います。慣れ親しんだ環境を離れ、新しい環境に飛び込んで行ったり、未知のことにチャレンジしたりすることで、大きく道が開けてくるのではないでしょうか。高校生や大学生の頃に、どれだけ「背伸び」するかで、その後の人生が大きく変わるように思います。皆さんが、外の世界に目を向け、羽ばたいていくことを願っています。