
鈴井 清巳
- 学位
- 法学修士(早稲田大学)、法学修士(名古屋大学)、経済学修士(名古屋市立大学)
- 専門分野
- 国際経済論、EU経済、地域統合
研究テーマ
高校生に向けた研究内容の紹介
ゼミナール/研究室のテーマ
グローバル経済への国際関係論的アプローチ
グローバリゼーション、社会科学的想像力
スマートフォンやゲーム機器、各種家電などの製品は、複数の国から集めた部品を組み立て完成品となって、皆さんの手元にあります。また人間の基本的生活を支える衣食住にかかわる商品の素材・原材料も、多くは輸入に頼っています。私たちが便利で豊かな生活ができるのは、そうしたグローバル・サプライチェーン(世界的供給網)が成立しているお陰です。
しかし、どの国で生産された原材料が、どの国の誰によって、どんな手法で加工され、陸海空のどのルートを通って輸出され、どの国で完成品として組み立てられ、どんな流通ルートを通って小売店の店頭に並ぶのか、具体的に想像できるでしょうか?
更にこうした供給網のどこかで、様々な問題が起こっています。生産国でク—データが起きたり、農作物の収穫や鉱産物の掘削のため児童労働が行われたり、農地拡大のため熱帯雨林が伐採されたり、パンデミックによって生産や国際物流が止まったりと、数えきれない程ですが、具体的なイメージを思い浮かべられるでしょうか?
私のゼミは、プレゼンやディベートを通じて、身近な経済事例の中からグローバルな課題を掴み取ることができる「社会科学的想像力」の獲得を目標としています。
ゼミ/卒業研究の紹介
ゼミは「グローバル経済への国際関係論的アプローチ」を研究テーマにしています。私たちの日常生活の便利さは、実は世界中から輸入した機械の完成品や部品に支えられています。輸入に依存する「半導体」がなければ、皆さんのスマホもPCもゲーム機も、また自動車さえ動きません。文房具や家具、食品さえも、輸入品が多くを占めています。知らず知らずのうちに、グローバル経済の中で生活が成り立っているのです。それを「経済的相互依存」といいますが、依存先の国の政治情勢や、エネルギー事情、環境規制、戦争・内紛などが、その相互依存に大きな影響を与えます。ゼミでの学びを通じて、ますます複雑化する「経済的相互依存」を深く知り、将来の選択を考えることができるようになります。