新聞広告「変わるチカラ。変えるチカラ。」シリーズ4

挑戦したい。その想いを応援する環境がある。仲間がいる。

「これじゃ、到底実現できないよ」それが、「サギタリウス・チャレンジ」の中間報告会での会場の反応だった。サギタリウス・チャレンジは、夢や興味の実現に向かって、果敢に挑戦する学生をサポートする京都産業大学独自のプログラム。スピーチやエッセイなど5つの部門があるなかで、三重が応募したのは、「何かをやってみたい」という学生のユニークな挑戦を支援するチャレンジ部門である。現在3年次生の三重がまだ2年次生になったばかりの頃だった。知り合ったばかりのゼミ生たちとチームを組み、「面白そう。応募してみよう」と京都産業大学の歴史や概要を問題にした「京産検定」という企画に取り組むことにした。

 
 

そこから学ぶものがある限り、それは失敗なんかじゃない。

三重 沙耶香さん
(経営学部経営学科
3年次生)

「京産検定」を思いついたのは三重だった。かねてから、学生に自分の大学のことを知ってもらいたい、という思いを持っていたからだ。企画を提案したのは自分、さらに副リーダーを務めるということで三重は大きな責任とプレッシャーを感じていた。知りあったばかりのチームへの遠慮もあり、心の底から仲間のことを信頼することもできなかった。自分でやった方が早いと自分で何でも処理するうちに、仕事を抱え込むようになっていった。また、メンバー一人ひとりの企画へのモチベーションもばらばら。チームとしてのまとまりというものを感じることはできなかった。結果、中間報告会での酷評。どうすればいいのか分からなくなっていた。

そんなとき、声をかけてくれたのが同じチームの仲間だった。「正直、面白くない。三重さんもそうやろ。一人で溜め込まずに、もう少し俺らのこと信頼してや」その言葉がターニングポイントとなった。それからは、三重は全体のまとめ役に回り、仕事の多くを適材適所に分する業体制に変えた。言いたいことは、腹を割って言い合うようにした。チーム全員が信頼しあえた瞬間だった。一人ひとりが企画への責任とやりがいを感じることで、次第にモチベーションが高まるとともに、チームにまとまりが生まれていった。彼らの熱意に動かされ、大学スタッフも検定本作りやPRのサポートを買って出た。「オモロイことやってるやん。頑張りや」誰一人嫌な顔をせず、背中を押してくれた。「困難はあったけど、挑戦することで成長できた。失敗を恐れずに挑戦できる、そんな気風がこの大学にはある」と三重は振り返る。

結果、「京産検定」は多数の参加者を集めることができ、無事成功した。それとともに、今回の経験をまとめたエッセイは「在学中の失敗とそこから得た成長」を表彰するサギタリウス・チャレンジの「グッドトライ部門」の優秀賞も獲得。三重らのチームがまとめた「京産検定」のテキスト本のあとがきには、大学スタッフ、卒業生、そして仲間たちへおくった三重の感謝の言葉が綴られている。

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