新聞広告「変わるチカラ。変えるチカラ。」シリーズ1

変わるチカラ。変えるチカラ。

ホースセラピーを通じて、心の架け橋をつなげたい。

ホースセラピー

毎年、大学の夏休み期間中の9月、馬に会いに京都産業大学の馬場に子どもたちが訪れる。2003年にはじまった馬術部によるホースセラピーも今年で9年目。何らかの理由で不登校の傾向にある子どもたちに、馬や人と触れ合い、心を通わせることの素晴らしさを感じてもらう取り組みをつづけている。

 
 

馬に触れ、心を開いてくれることが、自分のことのようにうれしい。

飯野あやさん
(外国語学部国際関係学科
4年次生)

初鹿野遥子さん
(外国語学部国際関係学科
3年次生)

ホースセラピーは、乗馬の方法を教えることを一番の目的とはしていない。馬と一緒に歩いたり、触れること、そして馬術部員とコミュニケーションをとることを大事にしている。初めて目にする馬と普段の生活では会うことのない大学生を前に、最初はほとんどコミュニケーションを取ることもできない子どももいる。話しかけても、「うん」としか返ってこないこともある。しかし、計4回の取り組みのなかで、馬と触れ合い心を通わせるうちに、次第に自然と口から出る言葉も多くなってゆく。また、「馬に触るのはじめて?」「どんなアニメが好きなの?」という一緒に馬をひく部員たちとの何気ない会話も、子どもたちの心を動かすきっかけになっている。「ホースセラピーが終わると、みんな、『また馬に会いたい』と手紙をくれる。名前を覚えていて、自分宛に手紙をくれることもある。子どもたちが馬に癒されて変わって行く姿を見るのがうれしい」と馬術部員の初鹿野は言う。部員たちも、子どもたちが変わっていく実感に、心を動かされている。また、前主将の飯野は「馬に乗ったとき、風を感じて感動した。やろうと思えば何でもできると思うようになった」と言う子どもの言葉に、自分が初めて馬に乗った時の喜びを思い出したと語る。「クラブ活動においては技術の向上を目指すことももちろん大事。でも、馬を通して多くの人と触れ合うことができる取り組みが、自分にとって本当にプラスになっている。」

「人づくり」という大学の「建学の精神」に基づいたクラブ活動が、学生一人ひとりに気づきをもたらし、成長させる糧となっている。

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