結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 春学期)

1.結果の総評

 本年度は、人文・社会・自然科学の各領域において、「基本科目」と「展開科目」という枠組が本格的にスタートしたので、これらの科目について、調査を行った。共通教育人間科学教育の目的の一つは、幅広い教養を身につけることであるが、全体としてみると、「この講義で学びの面白さを感じた」か、「この講義に満足している」かという設問に対しては、約6割の受講生が、「強くそう思う」、「そう思う」と回答しており、逆に「あまりそうは思わない」、「そうは思わない」と回答した受講生は1割以下にとどまった。このことから、共通教育人間科学教育の目的は、一定程度達成されていると評価できよう。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 昨年度は、基本科目についてのみ調査を行ったが、履修者数が非常に多い講義において、「学びの面白さを感じたか」、「自らの成長を実感することができたか」、「この講義に満足したか」の回答の数値が低い傾向があった。本年度は、履修者数の上限を従来の600人から300人へと下げた結果、受講者数が80名以上減少した科目が6つあったが、講義への満足度が+0.16〜0.45、向上するなど、受講者数の制限は効果的であったと思われる。
 他方で、「この講義を受けるにあたって、もっとも重視したもの」として、「講義内容」を挙げている受講生は5割を切っており、「開講曜日・時限」を挙げている受講生は約4割にのぼっている。「基本科目」と「展開科目」とを組み合わせて履修することで体系的な知識の習得をはかるという新カリキュラムの理念が学生には浸透していないことが伺える。

3.2の各項目についての改善計画

 学生が体系的な知識の習得をできているかどうか、「基本科目」と「展開科目」の履修パターンを追跡調査するなどして、確認していく。

PAGE TOP