10月26日（木）に生命科学部 バイオフォーラムを開催しました。
今回は、フロリダ大学の藤井 耕太郎 博士を講師にお迎えし、「Controlling the fidelity of protein synthesis and its impact on diseases」と題して、ご講演いただきました。
藤井博士は、マウスをモデルとして、多細胞動物におけるリボソームの多様性と翻訳制御に関する先導的な研究を行ってこられました。今回は、博士らの生化学と遺伝学解析により明らかとなったリボソームや基本翻訳因子の隠れた特異性による遺伝子発現の制御についてご紹介いただきました。後半では、博士の研究室で進められているリボソームの正確性に関する最新の研究成果をご紹介いただき、その破綻がもたらす影響についてご議論いただきました。アメリカでポスドクとして過ごされた時の裏話なども含め、海外での研究の最前線を肌で感じられるエキサイティングな内容でした。
当日は多くの参加者にお集まりいただき、大学院生や学部生を中心に活発な討議が行われました。