【生命科学部】産業生命科学科の授業「生命科学フィールドワーク演習」を実施

2023.09.25

産業生命科学科では、PBL(課題解決型学習)やインターンシップなど、産学協働教育に力を入れています。2023年度は、初年次生から参加できるフィールドワークの授業を新たに開講しました。初年次に生命科学と社会が関わる現場を訪ねて学ぶこと、経験することで、本学科の特長となる実社会を意識した学びの充実をはかっています。

本年度は実習場所の異なる3コースを設定し、学生は自らの希望に沿って参加しました。各コースは、1年次末に選択する主コース(医療と健康、食と農、環境と社会)に対応した内容となっており、1年生にとっては主コース選択に先駆けた実地体験の機会にもなりました。なお、これらの実習は、衛生環境保全サービスや環境コンサルタント、食品製造の会社、大学と包括連携を結んでいる小豆島の土庄町など様々な協力の元で実施しています。

土庄町域学連携交流施設「夢すび館」を拠点に2泊3日で訪ねたコースでは、小豆島の特産物であるオリーブの循環型農業の仕組みについて学びました。小豆オリーブ研究所やオリーブ油の製造会社、小豆島オリーブ牛を育てる牛舎などを回り、地域の特徴を生かして持続可能な農業システムを構築する仕組みや生産された農産物に付加価値を生み出す仕掛けなど、それぞれの現場で話を伺うことができました。参加した学生からは「知識として知っていたことでも現地で見たり話を聞くと思っていたイメージと違っていた」や「現場で経験することの重要性を実感した」などの声がありました。

授業の最終日にあたる9月14日には、各コースでの成果のまとめと発表を行い、それぞれのコースで学んだこと調査結果や経験を参加者で共有しました。

成果発表の様子
イカリ消毒株式会社では害虫の検査方法や薬剤の噴射器の扱い方など教えてもらいました。
東洋オリーブ株式会社ではオリーブ畑の見学や採油工場にて機械の説明を受けました。
小豆島オリーブ牛の開発秘話などの説明を受けた後、牛舎見学に行きました。
八千代エンジニヤリング株式会社の協力を得ながら、大阪城公園では樹木調査の方法を学び、自分たちでも計測を行いました。

生命科学フィールドワークとは?

産業生命科学科では、生命科学の先端の研究成果や技術を実社会に正しく伝え、生命科学と実社会をつなぐことができる人材の育成を目指しています。
学内での学習にとどまらず、生命科学と関連のある業務を行っている企業、自治体などに出向いて、フィールドワークを通して生命科学の社会での活用の現場を体験します。
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