2023年度秋学期人権教育啓発講演会 中村 サトミ氏(京都産業大学人権センター専門相談員)がオンラインで講演

2023.12.14

京都産業大学では、人権教育の取り組みや人権啓発を目的に、人権問題に関わる様々な事柄について、知り考える機会として、「人権教育啓発講演会」を年2回開催しています。
11月29日(水)は、本学人権センター専門相談員の中村 サトミ氏に講師をお願いし、「聴くことは心の手当 あなたにもできる事」と題してオンラインで講演いただきました。
講師は、いのちの電話の相談員や子どもへの暴力防止プログラム等に関わられ、それらの経験や知識をもってセクシュル・ハラスメント問題等多数の相談に携わってこられました。今回は、相手を傷つける事のないコミュニケーションスキルについて、講師のご経験に基づいてお話しいただきました。
最初に、いのちの電話の相談員について、相談者の気がすむまで話を聴くこと、アドバイスをするのではなくご本人の中で答えがわかるまで、その気付きを導くためのお手伝いするのが役目だと話されました。
次に、CAP(Child Assault Prevention)こどもへの暴力防止プログラムについて、こどもたちが「いじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力」といったさまざまな暴力から自分を守るための人権教育プログラムであることを紹介されました。こどもに対して「~してはいけません」ではなく、「~することができるよ」と身を守るための行動の選択肢を広げるためのプログラムを提供されているとのことです。
これまでの講師の豊富なご経験を交えた講演から、相手の話を「聴く」うえでの心構えやポイント、相談者保護の留意点などを学び、これから相談を受ける際の対応に役立てることができる貴重な機会となりました。
相手の話をしっかり聴くことは、実は話すことと同じくらい、もしくはそれ以上に難しいことだと言われています。今回の講演では、相手の思いをきちんと「聴く」ことの大切さなどについて、再認識するよい機会となりました。
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