附属中学校・高等学校の生徒が中世や古代の土器づくりにまで遡れる可能性がある技法で「かわらけ」を製作!

2021.01.14

京都産業大学附属中学校・高等学校 歴史部の生徒13人は、本学ギャラリーで開催中の第21回企画展「新嘗祭と歳旦祭 -酒と神事の関わりを読み解く-」に合わせて、古くから朝廷をはじめとして神社や寺に納められた素焼きの土器「かわらけ」を約80点製作し、展示しています。

【本件のポイント】
  • 京都産業大学附属中学校・高等学校の歴史部は、興味のある歴史的事項についての調査やフィールドワークで史跡に赴くなどの活動に加え、近年は京都産業大学ギャラリーと連携した取り組みも行っている。
  • 製作した「かわらけ」は、昭和40年代頃まで木野地域(京都市左京区岩倉)で継承されてきた技法を用いて、文献や動画を参考にしながら再現した。この技法は、中世や古代の土器づくりにまで遡れる可能性がある。
    (木野地域では、ろくろを使用せず、肘と特定の道具のみで縁を延ばす技法で「かわらけ」を製作。この技法が昭和40年代頃まで継承されていたが、現在は途絶えている。)
  • ギャラリーでは製作した「かわらけ」に加え、「木野かわらけ」の歴史や再現過程の写真、再現の難しさを記したパネル展示も行っている。

リリース日:2021-01-14

詳細

制作内容 雛や小重(こじゅう)と呼ばれる直径約2寸~2寸5分(約7.5㎝)の盃形の「かわらけ」を約80点製作し、京都産業大学ギャラリー「第21回企画展」で展示。
展示場所 京都産業大学ギャラリー
(京都市下京区中堂寺命婦町1-10 むすびわざ館2階)
 展示期間 2021年2月6日(土)まで
月曜日13:00~16:30/火~土曜日10:00~16:30
(入館受付16:00まで)
休館日 日曜・祝日 ※2021年1月24日(日)は開館(10:00~16:30)
入館料 無料
企画展
概要
  • 企画展名:第21回企画展「新嘗祭と歳旦祭 -酒と神事の関わりを読み解く-」
  • 展示内容:賀茂御祖神社(下鴨神社)所蔵の「銚子」や「御薬酒」、「かわらけ」の資料を展示。
備考 今後の新型コロナウイルス感染拡大等の状況により、展覧会を中止、延期する場合があります。

「かわらけ」の製作工程

①肘を用いて粘土を大まかに成型する
②「うつげ」と呼ばれる木製の円盤を用いて形を整える
③「ほへ」と呼ばれる麻布を用いて、縁を立ち上げる 
④釉薬(ゆうやく)は使用せず、素焼き焼成して完成させる
⑤(焼成したかわらけを)窯出しする
⑥展示の様子
お問い合わせ先
内容について:京都産業大学 附属高校
〒600‐8577 京都市下京区中堂寺命婦町1-10
Tel.075-279-0001(担当:中尾)

取材について:京都産業大学 広報部
Tel.075-705-1411
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