2020年度秋学期人権教育啓発講演会 林 葉子氏(同志社大学人文科学研究所助教)がオンラインで講演

2020.12.04

人権教育の取り組みや人権啓発を目的に、人権問題に関わる様々な事柄について、知り考える機会として、「人権教育啓発講演会」を開催しています。

11月25日(水)は、林 葉子氏(同志社大学人文科学研究所助教)を講師にお招きし、「ハラスメントが生じにくい環境を作るには~性暴力とその防止活動の歴史からわかること~」と題して、オンライン形式でご講演いただきました。
ハラスメントが生じにくい環境を作るには、その防止のために個人の意識の変化を促す啓発活動だけではなく、ハラスメントが生じにくいように環境からも変えていく取り組みが必要である。どのような条件がハラスメントを悪化させるかを知っていれば、あらかじめ、それらの条件を変えていくことによって、ハラスメント問題の深刻化を環境面から防ぐことができるのではないかとお話しされました。また、明治期から敗戦までの日本に実在していた近代公娼制度の歴史経験を一例として、継続的な暴力(特に性暴力)が制度化され社会問題となった歴史についても分かりやすく解説いただきました。

講演、質疑応答を通して、現代社会におけるハラスメント問題の解決のためには、大学で何ができるか、ハラスメントが起こりにくい環境を作る取り組みも必要であるという視点などはとても参考になり、よい学びの機会となりました。

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