JSTオープンイノベーションフェアWEST2017

2017.02.07

2月7日(火)・8日(水)にグランフロント大阪にて、関西で初めて、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が主催する、オープンイノベーションフェアWEST2017が開催されました。
このイベントは、大学等による産学官連携事業紹介や研究成果を発表・展示し、新たなオープンイノベーション創出の場としても機能することを目的に開催されました。
本イベントには、本学から総合生命科学部 動物生命医科学科 加藤 啓子 教授が「うつ、不安症、統合失調症モデルマウスを用いた診断薬開発の提案」をテーマにブースを出展しました。
加藤研究室では、従来とは異なる新規のうつ、不安症、統合失調症(陰性)モデルマウスを開発しました。当日は、最近得られた結果から、当マウスがヒトの診断薬や治療薬の新規開発に利用できる根拠例を紹介する中で、製薬会社を含め、多くの方が本学ブースに来られました。
WHOのニュース(2016.4月)が、うつ病や不安症は、毎年US$1兆もの経済的損失を生み、予防や治療法開発への投資は4倍の経済的リターンになると記しています。WHOはさらに、世界で2100万人以上が罹患する統合失調症患者は、心疾患・代謝・感染症による死亡率が2〜2.5倍高いと示しており、現在の医療では精神疾患の診断薬の開発が急務となっています。
また、同研究に携わっている加藤研究室に所属する学部生たちも、当日は本学ブースに訪れる企業の方々に対して、日頃の研究成果を伝えました。
2日間のイベントを通して、多くの方々が本学ブースにお越しいただき、加藤教授の研究成果をはじめ、本学の産学連携機能について広くお伝えすることができました。特に、学部生たちにとっても自らの研究活動を深めるとともに、企業の方々に自分たちが携わる研究活動を伝えるといった普段はできない経験をすることができ、非常に有益な時間となりました。
来場者に向けて研究成果のプレゼンテーションを行なう
企業の方からの質問に答える加藤教授
加藤研究室メンバー(学部生:青木 仁星さん、太田 真菜美さん、奥野 貴哉さん)
PAGE TOP